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概要:米長期国債の最近の急落は、米国史上最もよく知られる相場メルトダウンの一部と肩を並べる様相を呈しつつある。
ドットコムバブル崩壊に伴う米株価急落(49%)にわずかに届かない
30年債の下落率は53%と金融危機のどん底の株価暴落(57%)に近い
米長期国債の最近の急落は、米国史上最もよく知られる相場メルトダウンの一部と肩を並べる様相を呈しつつある。
ブルームバーグの集計データによれば、償還年限が10年以上の米国債の価格は、 2020年3月のピークから46%下落した。01年のドットコムバブル崩壊に伴う米株価の下げ幅(49%)にわずかに届かないが、それに匹敵する大きさだ。
30年国債相場の崩れ方はさらにひどく、下落率は53%と金融危機のどん底の株価暴落(57%)に近い。30年国債利回りは4日の取引で、2007年以降で初めて5%に達した後、ニューヨーク時間帯の取引終盤では4.86%前後に低下した。
インフレ抑制に向け、米連邦準備制度が過去数十年で最も積極的な金融政策引き締めに動く中で、歴史的低水準のスタート利回りと長い償還年限、金利急上昇の組み合わせが、痛みを伴うと分かった。
BTIGの金利トレーディング共同責任者トマス・ディ・ガロマ氏は「正直に言うと、10年国債の5%という利回りを再び目にしようとは全く考えていなかった。われわれは世界的な金融危機後の環境、金利が今後も低い水準にとどまり続けると誰もが考えていた状況にとらわれていた」と指摘した。
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