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概要:S&P500種株価指数が四半期ベースで1年ぶりに下げ、米株式相場が低迷する中でも、投資家はパニックの兆候をほとんど見せていない。しかし水面下では、米政府機関の閉鎖が回避されただけでは済まないストレスの兆候が示されている。
7ー9月期の大幅安と大幅高の比率は3対1、1994年以降で最高
予想価格変動率、今後1週間が2カ月後を上回る-通常とは逆
S&P500種株価指数が四半期ベースで1年ぶりに下げ、米株式相場が低迷する中でも、投資家はパニックの兆候をほとんど見せていない。しかし水面下では、米政府機関の閉鎖が回避されただけでは済まないストレスの兆候が示されている。
センチメントに重くのしかかっているのは下落の度合いではなく、大幅安になる日がより頻繁になり、大幅な上昇が少ないことだ。7ー9月期にS&P500種が1%を超える下げを記録したのは6営業日あったが、そのうちの3営業日は9月中旬以降に見られた。一方、同四半期に1%を超える上昇を遂げたのは2営業日だけだった。ブルームバーグが集計したデータによると、この3対1の比率は1994年以降で最も高い。
低迷から近く抜け出すとの期待に対し、オプション市場はまだ安心してはいけないとのメッセージを発している。S&P500種を対象にした今後1週間の予想価格変動率の指数は、2カ月後に予想される変動率を上回っている。これは時間と共にリスクが高まる通常のパターンとは反対だ。
土壇場で回避されたものの、米政府機関閉鎖のリスクはこの先も残っており、トレーダーが今週に向けて神経質になっているのも無理はない。加えて、米10年債利回りは約16年ぶりの高水準で推移しており、リスク資産の魅力をそいでいる。さらに、米連邦公開市場委員会(FOMC)がインフレ対策にどこまで踏み込むかという問題もある。自動車労働者のストライキが拡大していることも、今後の価格変動リスクを高めている。
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スティーフル・ニコラウスの株式デリバティブストラテジスト、ブライアン・ドンリン氏は「市場参加者の頭の中には多くの疑問がある。ヘッジ活動が少し強まり、ボラティリティー急上昇のリスクが少し高まった」と述べた。
S&P500種が4週連続で下落し、今年最長の連続安を記録している中でも、取引は秩序を保ち、パニックのようなヘッジの兆候はほとんど見られなかった。それでも、トレーダーはボラティリティーが長引くことを覚悟しているようだ。
スティーフルの9月下旬時点のデータによると、米国に注力する上場投資信託(ETF)の多くで、いわゆるストラドル戦略(同じ権利行使価格と満期のプットとコールを使って、より大きな価格変動に賭ける戦略)の価格が、2カ月平均を上回っている。
シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は17.52と、FOMCの政策決定が発表される前日だった9月19日の終値14.11を上回っている。ただ、まだ恐怖の兆候をほとんど感じさせない水準であることは確かだ。
パニック売りの特徴の一つである株価の同期的な変動はどこにも見られない。S&P500種銘柄の1カ月の実現相関係数は0.24と、8月下旬の0.29から低下している。ハイテク株からエネルギー株へのローテーションが相関係数を抑制している可能性が高い。
JPモルガン・チェースの米州株式デリバティブ戦略責任者、ブラム・カプラン氏は「投資家の不安は高まっているかもしれないが、それは緩やかなもので、パニックという感じではない」と指摘。「ボラティリティーの上昇は緩やかだ。ヘッジへの殺到を示唆するオプションのボラティリティー・スキューやプット・コール・レシオの急上昇は見られていない」と述べた。
それでも、9月後半は株式の強気派には不利な展開となった。金利を巡る不安の高まりがセンチメントを圧迫しているようだ。S&P500種構成企業の約9割が決算発表前のブラックアウト期間に自社株買いを凍結しており、株式市場から大きな上昇力を奪っていることも影響した。
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