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概要:ユーロ圏の基調的なインフレ率は9月に1年ぶりの水準まで低下した。欧州中央銀行(ECB)が一連の利上げの影響を見極めるため、政策金利を据え置くとの見方を後押しする結果となった。
コアインフレ率は4.5%、総合は4.3%-いずれも市場予想下回る
「ECBがこれ以上金利を引き上げる可能性は低い」-コメルツ銀
ユーロ圏の基調的なインフレ率は9月に1年ぶりの水準まで低下した。欧州中央銀行(ECB)が一連の利上げの影響を見極めるため、政策金利を据え置くとの見方を後押しする結果となった。
欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が29日発表した9月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)は、価格変動の激しい項目を除くコアCPIが前年同月比4.5%上昇と、前月の5.3%上昇から減速。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は4.8%上昇だった。
総合CPIは4.3%上昇と、前月の5.2%上昇から鈍化し、約2年ぶりの低水準となった。市場予想も下回った。エネルギーコストの下落が主な要因だが、サービス価格の伸びも大幅に低下した。
9月のユーロ圏消費者物価指数:速報値(表)
この発表後、ドイツ債は上げを拡大。10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、このまま引ければ1日の低下幅として8月以来の大きさになる。
コメルツ銀行のシニアエコノミスト、クリストフ・ワイル氏は顧客向けに電子メールで配信したリポートで、「ECBがこれ以上金利を引き上げる可能性は低い」と指摘。バスレ・スロベニア中銀総裁は29日、スコピエでのパネル討論で、ECBの「利上げは恐らく完了した」と語った。
今回の統計内容は、金融引き締めの際に重要な指標とされてきたコアインフレの着実な減速を強く示した。コアインフレは、ドイツが昨年夏に実施した公共交通機関の大幅な割引の影響で押し上げられていた。
ただ、総合、コアいずれのインフレ率も依然としてECBが目指す2%の2倍余りに上る。
カザークス・ラトビア中銀総裁は29日にリガで、将来の利上げは排除できないとしつつ、金利は現水準付近で恐らく「しばらくの間」とどまるだろうと述べた。当局者が示唆するように、市場は金利が長期にわたり高止まりするとみている。
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