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概要:米連邦公開市場委員会(FOMC)は昨年3月から利上げを継続し、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を合計で5.25ポイント引き上げたが、リセッション(景気後退)を回避しつつ、インフレ率を物価目標の2%に押し下げるには十分かもしれない。シカゴ連銀のエコノミスト2人の分析が示唆した。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は昨年3月から利上げを継続し、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を合計で5.25ポイント引き上げたが、リセッション(景気後退)を回避しつつ、インフレ率を物価目標の2%に押し下げるには十分かもしれない。シカゴ連銀のエコノミスト2人の分析が示唆した。
ステファニア・ダミコ氏とトーマス・キング氏は6日にウェブサイトで公表された「シカゴ連銀レター」で、「モデル予測によれば、リセッションを避けつつ、2024年半ばまでにインフレ率を連邦準備制度の目標近くに戻すには、既に実行された政策引き締めで十分だ」との見解を明らかにした。
2人のエコノミストは、これまでの引き締め効果の約66%が既に成長に影響を及ぼし、約75%が消費者物価指数(CPI)に波及しているとの認識を示した。引き締めサイクルが始まる段階で、政策ショックがより強烈に実感されており、最大の効果は既に吸収された可能性があるという。
「強い期待チャンネルはより強力な金融政策、つまり推定される効果がより速く表れるばかりか、一般に予想されるより大きいことを意味する。インフレ率を適度に速く目標に近づける意味で、これから表れる効果もまだ十分大きいかもしれない」とエコノミストらは分析した。
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