简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:米シリコンバレー銀行(SVB)やシグネチャー・バンクの経営破綻を受けた新たな資本要件提案を満たすことを目指し、米地銀は6月以来最大の規模で債券市場に戻ってくる構えだ。
米当局の提案に応じるため地銀は405億ドル相当の発行必要か
地銀が直面するスプレッドは混乱時よりも小さくなっている
米シリコンバレー銀行(SVB)やシグネチャー・バンクの経営破綻を受けた新たな資本要件提案を満たすことを目指し、米地銀は6月以来最大の規模で債券市場に戻ってくる構えだ。
米連邦預金保険公社(FDIC)と連邦準備制度理事会(FRB)が先週発表した提案が実施される場合、規模が大きめの地銀は混乱時の損失から身を守るため、長期債のさらなる発行が必要となりそうだ。
クレディットサイツによれば、新たな規則に対応するためにこうした地銀は計約405億ドル(約5兆9220億円)相当の持ち株会社の社債発行が恐らく必要になり、各行は新規則の要件を満たすのに何年かの猶予があるとしても、近い将来に最初のディールが見られるようになる可能性がある。
関連記事:
米政府、中規模銀行の監督強化で新提案-最低限の長期債発行義務付け
Regional Bank Issuance Has Been Muted Since Fall of SVB
Source: Bloomberg
クレディットサイツのシニアアナリスト、ピーター・サイモン氏は監督強化の対象となる地銀や消費者金融会社について、年内に恐らく少なくとも150億ドル相当の社債を発行すると推計。さらに、「このグループは2024年末までに440億ドル相当の満期を迎え、必要とされる発行額は大きい」と指摘した。
予想される大量発行は最近数カ月の流れとは異なる。比較的規模が小さめの銀行は発行に消極的であったか、それができなかったためだ。SVB破綻後は、格付け会社による格下げの動きが相次ぎ、借り入れが可能であったとしてもコストは割高となった。
ブルームバーグ・ニュースがまとめた暫定データによると、3-8月の地銀の発行は前年同期を40%下回った。ブルームバーグ・インテリジェンスのクレジットアナリスト、アーノルド・カクダ氏は「債券市場での社債発行をやや遠慮していた中規模地銀は発行に動き始める必要があるだろう」としている。
FDICは29日、資産規模が1000億ドル以上の銀行に対し、深刻なストレス時の資本消失を補うのに十分な長期債発行を義務付ける提案を行った。従来はもっと規模が大きい銀行にだけ適用された要件だ。
規模やタイミングがどうであれ、地銀が新たな社債発行に動けば、債券マネジャーはその購入に関心を持つ公算が大きい。
インベスコの北米投資適格債担当責任者、マット・ブリル氏は「地銀が投資適格債市場で最も割安な部分に属する点を踏まえれば、投資家の累積需要があるだろ」と述べ、「ここで重要なポイントは、銀行は借り入れができ、投資家は適正価格でそれができるようにする用意があるということだ」と話した。
平均的な優良企業と特に比較した場合の地銀のリスクプレミアムは4月の時点よりは大幅に小さくなっている。当時は一連の地銀破綻を受けてスプレッドが拡大していた。利回り低下後、高格付け企業の平均的な借り入れコストが先週全般的に下がったことも地銀にとって前向きだ。
ただ、地銀の一部は借り入れコストの一段の低下を見越して、シクリカルな発行増が見込まれる9月ではなく、もっと機が熟するのを待つ可能性もある。
シティグループの北米デット・キャピタル・マーケット担当共同責任者、ピーター・アハーン氏は「スプレッドは過去の基準に照らしてまだ大きい。銀行がこうした市場に駆り立てられるように感じるか確かでない」と話した。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。