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シタデル出身トレーダーのヘッジファンド、25％損失－大成功から一転
概要：ヘッジファンド運営会社シタデルの元運用者、ナイル・オキーフとティオ・シャルバギの両氏が創設したヘッジファンドが大きな損失を被った。同ファンドは2021年に欧州で新設されたヘッジファンドとしては運用資産で最大規模となっていた。
2023年8月31日 9:18 JST
フィフスデルタは21年に欧州で新設されたヘッジファンドとして最大
同ファンドは取引初日に新規資金の受け入れを停止していた
ヘッジファンド運営会社シタデルの元運用者、ナイル・オキーフとティオ・シャルバギの両氏が創設したヘッジファンドが大きな損失を被った。同ファンドは2021年に欧州で新設されたヘッジファンドとしては運用資産で最大規模となっていた。
両氏の株式ロングショート戦略のヘッジファンド、フィフスデルタの７月の運用成績はマイナス約13％。年初来の損失は25％となった。一時は29％に膨らんでいた。事情に詳しい複数の関係者が情報の部外秘を理由に匿名を条件に明らかにした。
こうした不振は両氏にとって潮目の変化を意味する。21年７月に13億ドル（現在のレートで約1900億円）で同ヘッジファンドをスタートさせた両氏は、資金規模をコントロールするために取引初日に新規資金の受け入れを停止していた。
また、シタデルやミレニアムのようなマルチマネジャーの有力ヘッジファンドからトレーダーが独立する際に成功を再現する難しさも示している。これは特に株式ロングショート戦略のファンド運用者にあてはまる。ブルームバーグが調査する株式ヘッジファンドの１－７月の運用成績は平均プラス6.6％。
ケン・グリフィン氏率いるシタデルで約７年間一緒に勤務していたオキーフ、シャルバギの両氏は、世界の工業株とテクノロジー株に重点を置いている。両氏のファンドは昨年、12％の利益を上げた。
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