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概要:Insiderはアマゾンが評価プロセスの手引きとしている、マネジャー向けに書かれた4ページの2022年度版資料のコピーを入手しました。この内部資料には、従業員がどのように業績を評価され、給与が決まるのかが克明に記されています。
アマゾンには、年1回実施される「フォルテ(Forte)」と呼ばれる従業員評価制度があり、これによって将来の給与が決まる。
しかしこの評価プロセスは透明性が欠けているとして多くの従業員の間で不満の声が上がっている。昇進と昇給は内部関係者が「秘密主義的」と呼ぶ基準に紐付いており、従業員たちは自分がどのように評価されているのだろうかと、いつもやきもきさせられるのだ。
以前Insiderが内部文書をもとに報じたように、アマゾンの業績評価や指導プロセスには、「悔やまれない退職率(unregretted attrition rate)」と呼ばれる退職率の割り当てがあったり、各業績等級に一定割合の従業員をランク付けすることが期待されるなど、論争の的になるような内容が含まれている。
従業員たちはこのランク付けの慣行を、過酷な企業文化を生む温床になるとして悪名高い管理手法「スタックランキング」の一形態だと批判している。実際、2021年度の評価に関する文書には、業績ごとにマネジャーがランク付けすべき従業員の比率が記されていた(だが特筆すべきことに、2022年版の文書にはこの比率は含まれていなかった)。
今回Insiderは、アマゾンが評価プロセスの手引きとしている、マネジャー(主席エンジニア、人事部門の従業員を含む)向けに書かれた4ページの2022年度版資料のコピーを入手した。
このガイドには、全社員の大多数を占める新人から上級管理職までの従業員(L4〜L7までのレベル)の評価方法が記されている。マネジャーはこれをもとに、同社のリーダーシップ・プリンシプル、同僚との業績比較、将来発揮することが期待される潜在能力といった観点から従業員の評価を行う。
以降ではその実際の評価用ガイドを公開する。なお、この件に関しアマゾンにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
同文書はマネジャーに対して、個々の従業員に期待される特定の役割やレベルに対して本人が実際に年間を通してどれだけ達成できたかを考慮すること、同僚からの評価や本人の自己評価、本人の社内での様子に関するメモや本人が提出した成果リストなどの非公式情報源からのデータを収集することを指示している。
マネジャーは、同社のリーダーシップ・プリンシプルの中から各従業員の強みと成長分野を表す項目を3つ選ぶ。そして、実践の度合いについて「成長が求められる」から「模範的」までの3段階の中から1つを選ぶ。アマゾンでは、リーダーシップ・プリンシプルは「業績と潜在能力の評価を行う際の重要なインプット」と位置づけられている。
次にマネジャーは、業績評価と潜在能力評価を決定する。これらに基づいて従業員の総合評価スコアが決まる。評価基準表に示されている行動は包括的なチェックリストではなく、マネジャーによる評価の指針となる行動例である、と同文書には書かれている。
もう少し具体的に言うと、業績スコアは従業員が「何を」「どのように」達成したかという2つの要素の組み合わせで決まるわけだ。
同文書の中に記載されている評価基準表では、「何を」の要素を評価する際の基準には、対象の従業員が生み出した解決策の簡潔性、スピードとリスクのバランスをとる際の判断の質、改善意欲の有無、問題への取り組み方が含まれている。
「改善が必要」な従業員とは、過度に複雑または単純な問題を生み出している、妥当性に疑問の残る判断を下している、一貫した改善意欲が認められない、とみなされた従業員だ。逆に、シンプルな新しい解決策を生み出し、優れた判断を示し、改善を推進している従業員は「高い基準を上回っている」と判断される。
マネジャーは、従業員が「どのように」達成したかについて、顧客のニーズを把握する能力、課題や問題に取り組む能力、知識を共有する能力、他の視点に対応する能力で評価する。
主張が多すぎる、または言うべきことを言わない従業員は「改善が必要」と評価され、強く主張や反論をするが思慮深く他の視点を採り入れる従業員は「高い基準を上回っている」と評価される。
マネジャーは、「何を」と「どのように」を評価し、1~7のスコアで評価する(1~3は「改善が必要」、4と5は「高い基準に達している」、6と7は「高い基準を上回っている」)。これが、従業員の報酬につながる「総合評価」スコアの算出式の半分を占める。
マネジャーは、従業員がどのように不慣れな状況を切り抜け、新しいことに挑戦し、緊急性の高い問題に対処し、限られたリソースで目標を達成するか、という面から潜在能力を評価するよう求められる。
潜在能力が「限定的」な従業員とは、不慣れな状況への対応に苦戦し、新たな課題に取り組もうとせず、新たな思考様式によるアイデアをめったに打ち出さない者が該当する。これに対して、不慣れな状況でも成果を出し、新たな課題に積極的に取り組み、独自のアイデアや深みのある思考を打ち出す従業員は潜在能力が「非常に高い」と見なされる。
潜在能力は1~4で評価される(1は「限定的」、2は「中程度」、3は「高い」、4は「非常に高い」)。
以前Insiderが報じたように、アマゾンには「業績に劣る」と分類された従業員向けの指導システムが別に存在する。これに該当する従業員は指導を受ける(これについて複数の従業員が「不透明で現実離れした点が多い」と語っている)を経ることになる。
この指導はいくつかのパートに分かれており、最初は「フォーカス」セクション、次が「ピボット」と続き、最終的にはアマゾンの社内審査員が従業員の運命を決定することもある。
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