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概要:午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比529円75銭高の3万2154円03銭と、反発した。米ジャクソンホール会議を無難に通過し、前週末の米国株式市場が上昇した流れを引き継いだ。日経平均は前週末に大幅安となったため、自律反発を期待した買いが入ったほか、アジア株や時間外取引での米株先物3指数の堅調な動きも追い風となった。日経平均は反発スタートとなった後も上値を追う展開となった。
8月28日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比529円75銭高の3万2154円03銭と、反発した。写真は都内にある東京証券取引所で2018年10月撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)
[東京 28日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比529円75銭高の3万2154円03銭と、反発した。米ジャクソンホール会議を無難に通過し、前週末の米国株式市場が上昇した流れを引き継いだ。日経平均は前週末に大幅安となったため、自律反発を期待した買いが入ったほか、アジア株や時間外取引での米株先物3指数の堅調な動きも追い風となった。日経平均は反発スタートとなった後も上値を追う展開となった。
日経平均は291円高と反発スタートした後も上値を追い、532円46銭高の3万2156円74銭で高値をつけた。ジャクソンホール会議を無難に通過したことに伴う安心感に加えて、アジア市場では香港ハンセン指数、上海総合指数がともに2%超高としっかりとなったことも支援材料となった。
市場では「アジア株はリバウンド局面では材料視されやすい。後場もアジア株の動向をにらみながら上下するとみている」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)との声があった。
週末25日の米国株式市場は主要3株価指数がもみ合いの展開となり、プラス圏で引けた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は25日にジャクソンホール会議で講演し、インフレを確実に抑制するために一段の利上げが必要となる可能性があるという認識を示した。今後の次の金利動向は、データに基づいて決定するとの従来の主張を繰り返した。
今週は米国で8月の雇用統計に加え、ISM製造業・非製造業景況指数、中国で8月製造業・非製造業PMIなど経済指標が相次いで発表されるため、買い一巡後は徐々に様子見ムードが強まりやすいという。日経平均は3万2000円を超えると戻り待ちの売りに押されやすいとの声もあった。
TOPIXは1.36%高の2297.27ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆5589億3400万円だった。東証33業種では、値上がりは機械、石油・石炭製品、保険など30業種で、値下がりは空運、小売り、陸運の3業種だった。
主力株では、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、、ダイキン工業、アドバンテストがしっかり。半面、資生堂、三越伊勢丹ホールディングス、日本航空などのインバウンド関連はさえなかった。福島第1原子力発電所の処理水放出後の対中関係悪化が懸念された。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1475銘柄(80%)、値下がりは313銘柄(17%)、変わらずは46銘柄(2%)だった。
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