简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁がジャクソンホール会合(米カンザスシティー連銀主催シンポジウム)で9月の政策に言及するのを避けたことで、ユーロ圏の金融政策にとって今週のデータがますます重要になった。
ラガルド氏はジャクソンホールでの講演で9月政策に言及しなかった
31日発表のユーロ圏CPI、コアインフレは5.3%に小幅低下か
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁がジャクソンホール会合(米カンザスシティー連銀主催シンポジウム)で9月の政策に言及するのを避けたことで、ユーロ圏の金融政策にとって今週のデータがますます重要になった。
ラガルド総裁は25日、インフレは依然として克服されていないとの認識を示したものの、9月14日の政策決定についての見通しには触れなかった。政策委員会メンバーらが利上げの必要性について議論する余地がある。
9月の会合は1年余り前にECBの利上げが始まって以降で最も結果の見えないものの一つになるだろう。31日に発表される8月の消費者物価指数(CPI)が、利上げ継続が必要か、景気見通しの悪化が停止を正当化するかを左右する要素になる。
ラガルドECB総裁
Source: Bloomberg
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のデービッド・パウエル、マエバ・クザン両氏はラガルド氏の講演後のリポートで「9月の利上げは依然としてぎりぎりの状態だが、最終的にECBはコアインフレ率を見据えながら利上げに踏み切るだろう」との見方を示した。
対照的に、ホルガー・シュミーディング氏らベレンベルクのエコノミストは25日ラガルド総裁の講演前に、金利予想を変更し利上げ一時停止の確率を40%から60%に引き上げた。
すべての市場関係者にとって、のインフレ率は重要だ。ブルームバーグのエコノミスト調査によると、エネルギーなど変動の大きい項目を除いたいわゆるコアインフレ率は、5.3%と7月の5.5%からわずかな低下にとどまると予想されている。
Inflation Is Still More Than Twice the ECBs 2% Goal
Source: Eurostat, Bloomberg survey of economists
コアインフレが下がりにくい主な理由は、産業部門が苦戦を強いられているのに対し、サービス部門が底堅いことだ。
ラトビア中銀のカザークス総裁は25日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「コアインフレ率はまだかなり高く、明確な低下傾向は見られない。利上げをし過ぎて失敗する方が良いと引き続き考えている」と述べた。
ドイツ連邦銀行のナーゲル総裁は、物価安定の回復は「まだ道半ば」であり、一時停止を考えるのは「時期尚早」だと主張した。
一方、ポルトガル中銀のセンテノ総裁は「6月の予測で指摘した下振れリスクが現実のものとなった」と、異なる論調を示している。
先週発表された一連の購買担当者指数(PMI)は、ユーロ圏の民間企業活動の縮小加速を示し、インフレ下押し圧力が高まるとの見通しを強めた。
ベレンベルクのシュミーディング氏は27日の電子メールで、「ECB当局者のほとんどは、決定がデータ次第であることを強調している。実体経済に関するデータが下向きで、8月のインフレ率の上向きサプライズがなければ、ECBは9月に静観する可能性がやや高いようだ」と分析した。
PMIの数値が悪かったため、トレーダーは9月のECB利上げ観測を後退させた。短期金融市場では、政策当局が今年後半に最後の一手を打つとの見方は変わっていないが、その確率は3分の2まで低下。今月初めには完全に織り込まれていた。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。