简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:24時間未満で期限が切れる株式デリバティブのブームがもたらす脅威について、ウォール街の大手2銀行が議論を繰り広げている。
24時間未満で期限が切れる株式デリバティブのブームがもたらす脅威について、ウォール街の大手2銀行が議論を繰り広げている。
ゴールドマン・サックス・グループは、15日のS&P500種株価指数の暴落は「ゼロ・デー・オプション(ゼロDTE=ゼロ・デー・トゥー・エクスパイレーション)」の増加が原因だ論じたのに対し、バンク・オブ・アメリカ(BofA)その論理を 「見当違い」だと切り捨てた。
ゴールドマン、S&P500種急落の原因は「ゼロ・デー・オプション」
意見の相違の中心は権利行使価格4440のプットオプションが演じた役割だ。
ゴールドマンの見解では、これらのオプションに対する顧客の需要が高まったため、取引の相手方だったマーケットメーカーは、エクスポージャーを突然ヘッジせざるを得なくなり、最終的に約20分間の株価急落につながった。
BofAの見方は違う。プットの取引はこのセッション中に10万枚近くに上ったが、一方的というにはほど遠かった。
マシュー・ウェルティ氏らBofAのストラテジストは、フローを買い注文と売り注文に分けた結果、顧客はわずか1000枚のプットを売り越したに過ぎないことを発見した。理論的には、このポジショニングは株式に対して強気であり、自身のポジションのバランスを取ることが必要なマーケットメーカーは、ゴールドマンの主張のように売るのではなく、株を買う必要があったはずだという。
BofAは下の資料で、「S&P500種が売り込まれたため、行使価格4440のプットに対するマーケットメーカーのヘッジ需要は小さく(下げではなく)相場を押し上げる方向に働いたと思われる」と説明している。
Source: BofA
ゴールドマンの広報担当者は、BofAとの見解の相違についてコメントを求める電子メールに返答しなかった。
満期までの日数がゼロのゼロDTEは、その取引が8月に記録的な急増を見せ、S&P500種が同月に今年最悪の月間の下げを記録した一因になったのではないかという懸念を呼び起こし再び注目を集めている。
S&P500種を取引するトレーダーが平日毎日ゼロDTEを利用できるようになってから1年以上が経過したが、それが市場に与える影響について議論が続いている。JPモルガン・チェースのクオンツ専門家、マルコ・コラノビッチ氏を含め一部のアナリストは、ゼロDTEの人気が2018年にボラティリティー急上昇によって市場が混乱した「ボルマゲドン」のような衝撃を再来させるリスクがあると警告している。
BofAのチームは数カ月前から、ゼロDTEを巡る懸念はいささか行き過ぎだと考えていた。最新のリポートでは、先週の株価の動きは、ルールに基づいて取引するトレーダーによる売りや債券利回りの上昇による圧力の再燃など、他の要因によるものだとしている。
それでも、15日の市場力学についてはゴールドマンに異論を唱えつつも、株価下落に伴う最近のオプション出来高の急増は偶然の一致ではないだろうとも分析している。
「記録的なゼロDTEの出来高は、コールよりもプットを不釣り合いに選好しており、この現象は8月初めから市場の反落に先立って生じている」とBofAのストラテジストは指摘。従って「ゼロDTEが日中の脆弱(ぜいじゃく)性を悪化させる可能性がないと言っているわけではない」とした上で、「ただ、先週ゼロDTEが与えたかもしれない影響は、明らかに大きく誇張されている」と論じた。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。