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概要:ドルは午前9時過ぎに146.56円まで上昇。前日の海外高値を上抜けて、昨年11月10日以来9カ月ぶり高値を再び更新した。実需の買いに加え、アジア時間の取引で米10年債利回りが4.28%付近まで上昇し、10カ月ぶり高水準をつけたことが手がかりになったという。市場では、当局の介入が焦点になっている。市場関係者のコメントは以下の通り。
[東京 17日 ロイター] - ドルは午前9時過ぎに146.56円まで上昇。前日の海外高値を上抜けて、昨年11月10日以来9カ月ぶり高値を再び更新した。実需の買いに加え、アジア時間の取引で米10年債利回りが4.28%付近まで上昇し、10カ月ぶり高水準をつけたことが手がかりになったという。市場では、当局の介入が焦点になっている。市場関係者のコメントは以下の通り。
8月17日、ドルは午前9時過ぎに146.56円まで上昇。前日の海外高値を上抜けて、昨年11月10日以来9カ月ぶり高値を再び更新した。
◎介入ラインは150円付近か、投機に円売り余地
<みずほリサーチ&テクノロジーズ 総括・市場調査チーム 東深澤武史氏>
昨年9月の円買い介入は、7月安値をつけた日から58日後に行われた。その間のドル/円の上昇率は8.2%だった。変動の「スピード」に焦点を当てて、それを今回に当てはめると、7月安値からみた150円付近から、8月安値からみた153円付近にかけてが、介入への緊張感が高まるライン、ということになる。
それでも、ドルが150円台を目指すような展開は変わらないだろう。米国景気は想定以上の強さを見せており、米金利は高止まりしている。9月利上げの可能性も完全には排除できない情勢だ。
投機の円売りは現時点であまり勢いが見られないが、裏を返せば円売り余地がまだあるともいえる。ドルは9月末から10月初旬にかけて150円台を目指し、介入警戒感がさらに高まると予想している。
◎介入ライン突破はドル高がけん引、昨年と状況異なる
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<バークレイズ証券 チーフ為替ストラテジスト 門田真一郎氏>
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前日はドルが全面高となり、対円で146円半ばまで上昇、昨年9月の介入水準を上回った。最近のドル/円の上昇は、米金利高を背景とするドルの強さがけん引しており、円だけが大きく売られているわけではない。円買い介入が行われた昨秋とは、やや状況が異なっている。
短期的にはドル高/円安がもうしばらく続くとみているが、現在は昨秋のように投機主導で円が売られているわけではない。水準的には円買い介入がいつ入ってもおかしくないだろうが、今は投機にそこまで過熱感があるわけでもなく、介入の切迫感もそれほど強いわけではない。
◎実弾介入のハードル高い、ドル高地合い継続か
<IG証券 シニアマーケットアナリスト 石川順一氏>
足元の為替市場は、ドル/円の水準だけをみれば介入への警戒感が意識されやすい局面にシフトしているが、為替市場全体でみると「ドル高の進行」と言える。円は一部の新興国通貨に対しては円高が進んでおり、為替介入が行われた昨年9月と違い、円独歩安の状況ではない。ドル/円だけをみるとドル高・円安だが、果たして政府・日銀がドル/円のレートだけをみて介入するかと問われたら、ハードルは高いだろう。円独歩安ではない状況で、米国サイドの理解を得られるかという問題もある。
目先のドル/円は、ドル高・円安地合いの流れが続くとみている。前日に公表された、7月25─26日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、大半の参加者がインフレリスクに対する警戒感が高いと判明した上、追加の利上げについても言及されていた。一方、日銀は緩和姿勢を維持している。
日米の金融政策のスタンスの違いで日米金利差があるので、この状況が大きく変わらない限りは、ドル高が進みやすい。ドルが146円台に定着したら、次は147円トライが意識され、当局がどのような姿勢を示すかが注目される。
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