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概要:ドイツの化学メーカー、コベストロに対し非公式に買収を打診しているアブダビ国営石油(ADNOC)は、コベストロが正式な協議入りに同意するとの条件付きで、提示額を約116億ユーロ(約1兆8400億円)に引き上げる用意があることを示唆した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
新たな買収提案は1株60ユーロ-コベストロとの正式協議開始が条件
コベストロは選択肢について検討中、週内にも回答する可能性
ドイツの化学メーカー、コベストロに対し非公式に買収を打診しているアブダビ国営石油(ADNOC)は、コベストロが正式な協議入りに同意するとの条件付きで、提示額を約116億ユーロ(約1兆8400億円)に引き上げる用意があることを示唆した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者らによれば、ADNOCはコベストロに対し、買収提示額を1株当たり60ユーロに引き上げることで正式な協議が開始されるのであれば、新たに書面で同額での提案を行う可能性があると口頭で示唆。実際に1株当たり60ユーロが提示されれば、コベストロの11日終値を約29%上回る水準となる。
コベストロの経営陣と監査役会は選択肢について検討しており、週内にも回答する可能性があると、関係者らは語った。
ADNOCは最初、1株当たり約55ユーロでの買収を非公式に打診。その後7月に提示額を同約57ユーロに引き上げている。関係者らによれば、約57ユーロでも低過ぎるとコベストロは考えているという。
関係者らによれば、協議は現在継続中で、ADNOCがコベストロへの買収提示額を引き上げるのか否かや、増額幅について最終決定はなされていない。関係者らは機密情報だとして匿名を条件に語った。ADNOCとコベストロの担当者はコメントを控えた。
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