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概要:米プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社KKRは、ドイツの宇宙技術企業OHBの株式を創業者一族と協力して非公開化する計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。衛星ビジネスの業界では競争が激化している。
2023年8月7日 12:58 JST
フックス一族は非公開後も約70%の持ち分維持する計画
KKRの提案、OHBの価値を約10億ユーロと評価
米プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社KKRは、ドイツの宇宙技術企業OHBの株式を創業者一族と協力して非公開化する計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。衛星ビジネスの業界では競争が激化している。
KKRは、ブレーメンに本社を置くOHBの浮動株30%を取得する計画を7日に発表する。OHBの価値を負債を含め約10億ユーロ(約1560億円)と評価する内容となる。協議の非公開を理由に関係者が匿名を条件に明らかにした。
OHBの株式を合わせて約70%握るフックス一族のグループは、株式非公開後も同程度の持ち分を維持する計画。少数株主としてのKKR出資は、将来の投資や成長に必要な資金支援を提供することになるという。
OHBの株価は今年、横ばいで推移しており、時価総額は約5億6300万ユーロ。同社は欧州の全地球測位システム「ガリレオ」や気象予報、国際宇宙ステーション(ISS)向けに衛星などを製造してきた。
KKRとOHBの担当者に通常の営業時間外にコメントを要請したが、返答はない。OHBは先週4日、暫定的な四半期決算を7日に発表する予定だと明らかにしていた。
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