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概要:日本銀行は臨時の国債買い入れオペを通じハト派的メッセージを発している。イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策の運用柔軟化後であっても、急速な利回り上昇は容認しないという趣旨だ。
2023年8月7日 15:28 JST
日本銀行は臨時の国債買い入れオペを通じハト派的メッセージを発している。イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策の運用柔軟化後であっても、急速な利回り上昇は容認しないという趣旨だ。
日銀が最近打ち出した国債買い入れオペ微調整はYCC撤廃に向けた一歩ではなく、柔軟化によって持続性を高める取り組みであり、先週の臨時オペでそれが明確となった。
それと同時に、日銀は7月の金融政策決定会合を受けた発表で、インフレ率が基本シナリオを上回る可能性を巡り新たな懸念を抱いている点を認めた。
これは、YCC政策への基本的なコミットメントに変わりはないものの、日銀のYCC撤廃の時期が前倒しされるリスクの高まりを意味する。
ただ、ブルームバーグ・エコノミクス(BE)は引き続き、日銀が2024年下期(7-12月)までYCC撤廃を待つ公算が最も大きいとみている。約束した政策レビューを通じ、変更を伝達するための十分な時間を確保できるためだ。
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10年物国債利回りと日銀の臨時オペ
Source: Bank of Japan
インフレリスクは今や上下両方向
日銀は7月の会合前、見通しへの下振れリスクを主な懸念要因に挙げていた。コストプッシュ型のインフレが後退後、インフレ率を押し上げるには需要が十分強力でない可能性を憂慮したものだ。しかし、7月の日銀の発表では上下両方向のリスクに警告を発している。
7月の東京都区部CPIの伸びがBEの見通しおよびコンセンサス予想を上回ったこともあって、われわれも上振れリスクを警戒している
植田総裁は予想物価上昇率の上振れトレンドや賃金の伸び加速、企業の賃金・価格設定行動の変化のサインなど、物価上昇ペースの加速につながる可能性のある幾つかの要因に言及し、インフレ上振れリスクを強調した
日銀の24年度コアCPI見通しは1.9%で、ハト派姿勢がベースであることを示唆している。ただし、金利予測分布図(ドット・プロット)からは、リスクが上方に傾斜していると、政策委員の過半数が現時点で考えていることが分かる
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