60%以上のドリンクがカスタマイズ！ スターバックスで今、売れているのは｢冷たいドリンク｣

• スターバックスでは冷たいドリンクの人気が続いている。

• フードも売り上げを伸ばしている。客の5人に2人がドリンクと一緒にフードも購入している。

• コールドフォームはスターバックスで最も人気が高まっているカスタマイズアイテムだ。カスタマイズは10億ドル規模のビジネスになっている。

スターバックスはホットコーヒーを売って数十億ドル規模のコーヒービジネスへと成長した。ただ、今日スターバックスで最も人気なのは、冷たいドリンクだ。

スターバックスでは、第3四半期のドリンクの売り上げの75%を冷たいドリンクが占めた。

｢特にコールドエスプレッソ飲料が前年比13%増となったことは心強い｣とCEOのラクスマン・ナラシムハン（Laxman Narasimhan）氏は8月1日の第3四半期の決算報告で述べた。

コールドフォームはスターバックスで最も人気が高まっているカスタマイズアイテムだとナラシムハン氏は語った。甘いシロップやエスプレッソショットの追加、ソースといったカスタマイズは、スターバックスにとって10億ドル規模のビジネスだ。

｢60%以上のドリンクがカスタマイズされている。5年前と比べても9%伸びている｣とCFOのレイチェル・ルゲリ（Rachel Ruggeri）氏は話した。

だからこそ、スターバックスは冷たいドリンクへの投資を増やしている。

3月にCEOに就任したナラシムハン氏は、スターバックスでは｢より速く、より使いやすい｣ポータブル型のコールドフォーム・ブレンダーをアメリカ国内の全ての直営店に導入したと語った。導入スピードとしては過去有数の速さだったという。

中でも｢スターバックス・リフレッシャーズ｣は午後だけでなく、1日中好調だと同氏は話した。｢この四半期、全時間帯で2桁の伸びを見せている｣という。

同社は6月にフローズン・リフレッシャーズを発売するなど、このシリーズに力を入れている。アメリカのスターバックスでは｢フローズン・パイナップル・パッションフルーツ・レモネード｣や｢フローズン・ストロベリー・アサイー・レモネード｣、｢フローズン・マンゴー・ドラゴンフルーツ・レモネード｣などが楽しめる。

｢かなり大きなビジネスだ｣とナラシムハン氏は語った。

そして、売り上げを後押ししているのがフードだ。

客の5人に2人がドリンクと一緒にフードも注文していて、その割合は5年前に比べて25%増えたという —— フードを一緒に注文する割合は｢これまでで最も多い｣とルゲリ氏は語った。

これが記録的な平均客単価につながった。ルゲリ氏は｢2023年度第1四半期のホリデーシーズンを上回り、史上最高の週間平均売上を達成した｣と話している。

ただ、世界の既存店売上高は10％増えたものの、市場の予想には届かず、決算発表を受けて同社の株価は一時下落した。