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概要:午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比463円61銭安の3万2244円08銭と、続落した。米国債の格下げを嫌気した売りが出たほか、前日の米半導体株安を受け、指数寄与度の大きい半導体関連株が軟調に推移し、指数を押し下げた。東証プライム市場の値下がり銘柄は約9割に上った。
8月3日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比463円61銭安の3万2244円08銭と、続落した。
[東京 3日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比463円61銭安の3万2244円08銭と、続落した。米国債の格下げを嫌気した売りが出たほか、前日の米半導体株安を受け、指数寄与度の大きい半導体関連株が軟調に推移し、指数を押し下げた。東証プライム市場の値下がり銘柄は約9割に上った。
日経平均は331円安と軟調にスタート。その後も下げ幅を拡大し、一時前営業日比527円安の3万2180円02銭まで下落した。前日の米国市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.8%下落したことから、東京市場でも指数寄与度の大きい半導体関連銘柄が軟調で、下げを主導した。
みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジストは「米国債の格下げを受け、前日の米国市場が下落したことで、投資家心理が悪化し売りが優勢となった」と指摘。2011年の米国債格下げの際は、株式市場が下落し、米金利が大きく低下したが、今回は米金利上昇で反応しており、今後は金利の動向を見極める必要がある、との見方を示した。
後場にかけては「横ばい圏か若干の下げ幅縮小で推移するのではないか」(倉持氏)とみている。
TOPIXは1.16%安の2274.99ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆1378億4500万円だった。東証33業種では、非鉄金属やゴム製品、輸送用機器など30業種が値下がり。値上がりは海運や精密機器の2業種で、銀行は変わらずだった。
個別では指数寄与度の大きい半導体関連株が軟調で東京エレクトロンが1.5%安、アドバンテストは2.7%安だった。一方、自社株買いを発表した川崎汽船は3.8%高で、年初来高値を更新した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが177銘柄(9%)、値下がりが1618銘柄(88%)、変わらずは38銘柄(2%)だった。
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