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概要:[ワシントン 1日 ロイター] - 米政府は、戦略石油備蓄(SPR)補充のために計画していた600万バレルの原油購入を見送った。エネルギー省の報道官が1日、明らかにした。サウジアラビアの自主減産で原油価格が上昇を続けると見込まれる中での方針変更となった。
8月1日、米政府は、戦略石油備蓄(SPR)補充のために計画していた600万バレルの原油購入を見送った。2016年6月、テキサス州フリーポートの戦略備蓄施設で撮影(2023年 ロイター/Richard Carson)
[ワシントン 1日 ロイター] - 米政府は、戦略石油備蓄(SPR)補充のために計画していた600万バレルの原油購入を見送った。エネルギー省の報道官が1日、明らかにした。サウジアラビアの自主減産で原油価格が上昇を続けると見込まれる中での方針変更となった。
米政府は7月7日に供給企業の新規募集を開始していた。政府は昨年、ロシアのウクライナ侵攻を受けて急騰する原油価格を抑制するため、過去最大となる1億8000万バレルを放出していた。同省は過去数カ月で630万バレルを買い戻した。
報道官は購入撤回について、石油会社からの提示を拒否したのではなく「市場の状況」に基づき決定したと説明。原油の国際価格は供給逼迫を背景に1バレル=80ドルを超えて上昇している。
政府はこれまで、備蓄用原油を67─72ドルの水準で買い戻す意向を示していた。
報道官は、原油の直接購入や非常時に企業に貸し出された原油の返却などを含め、SPRを補充する戦略に引き続きコミットしていると述べた。
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