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米財務省、７－９月期の借り入れ必要額見通しを１兆ドルに上方修正
概要：米財務省は７－９月の連邦政府の借り入れ必要額見通しを上方修正した。同省は財政赤字の悪化に対処し、現金バッファーの補充を続けている。
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2023年8月1日 6:32 JST
５月に示した従来予想の7330億ドルを大きく上回る
９月末時点の現金残高見通しを6500億ドルに引き上げ
米財務省は７－９月の連邦政府の借り入れ必要額見通しを上方修正した。同省は財政赤字の悪化に対処し、現金バッファーの補充を続けている。
７月31日に財務省が公表した新たな見通しは１兆ドル（約142兆円）と、５月に示した従来予想（7330億ドル）を大きく上回った。７－９月期としては過去最多となったほか、一部ウォッチャーの予想を上回った。ＪＰモルガン・チェースは7960億ドル、ライトソンＩＣＡＰのチーフエコノミスト、ルー・クランドール氏は8850億ドルと予測していた。
９月末時点の現金残高見通しを３カ月前の6000億ドルから6500億ドルに引き上げたことなどで、借り入れ必要額見通しが引き上げられた。財務省が連邦準備制度に保有する政府預金口座（ＴＧＡ）として知られる同残高は現在約5520億ドル。
ホワイトハウスと議会が連邦債務上限問題で妥結して以降、財務省は現金残高を積み上げている。
債券ディーラーはまた、財政赤字の悪化と連邦準備制度の米国債保有縮小により、政府の借り入れ必要額が向こう数四半期、増加し続けると予想している。
同省は10－12月の借り入れ必要額見通しを8520億ドルとした。12月末時点の現金残高見通しは7500億ドル。
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