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概要:27日の欧州株は上昇。2022年2月以来の高値となった。欧州中央銀行(ECB)の利上げはエコノミストの予想通りだったが、次回の会合についてガイダンスはなく、市場では引き締めサイクルが終わりに近づきつつあると受け止められた。
27日の欧州株は上昇。2022年2月以来の高値となった。欧州中央銀行(ECB)の利上げはエコノミストの予想通りだったが、次回の会合についてガイダンスはなく、市場では引き締めサイクルが終わりに近づきつつあると受け止められた。
ECB、0.25ポイント利上げ-9月は利上げか据え置きと総裁 (2)
ストックス欧州600指数は1.4%高。業種別指数ではテクノロジーが4.4%上昇と、2月上旬以来の大幅高となった。この日は決算発表も多く、大半のセクターが上昇した。
欧州債市場ではドイツ債が上げ幅を縮小。米国で発表された4-6月の米実質国内総生産(GDP)速報値が市場予想を上回ったことを好感して株が上昇すると、安全逃避を求めたドイツ債の買いは巻き戻された。
短期金融市場ではECBの利上げ見通しが後退。9月は11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げが織り込まれているが、前日の織り込み具合は13bpだった。ピーク金利見通しは年末で3.93%と、4bp低下した。
英国債は小幅安。利回り曲線はツイストスティープ化した。英経済諮問委員会がイングランド銀行(英中央銀行)による過度の利上げに対する懸念を示すと、利上げ見通しは低下した。
トレーダーの間では来週の英中銀の利上げ幅は0.25ポイントとの見方が強まっている。ピーク金利見通しは9bp低下し、5.91%となった。
7月27日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
---|---|---|
独国債2年物 | 3.09% | -0.04 |
独国債10年物 | 2.47% | -0.01 |
英国債10年物 | 4.31% | +0.03 |
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