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クレジット市場への弱気が後退、リセッション懸念和らぐ－ＢｏｆＡ
概要：クレジット投資家の間では、市場が景気低迷に向かうとの懸念が後退している。バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）の調査によると、社債投資家は資金の稼働率を高めつつある。
2023年7月18日 14:30 JST
投資適格級社債の投資家、通常以上の現金保有の割合は26％に低下
ハイイールド債の投資家の現金比率は依然高水準
クレジット投資家の間では、市場が景気低迷に向かうとの懸念が後退している。バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）の調査によると、社債投資家は資金の稼働率を高めつつある。
調査によるとポートフォリオの現金比率は７月に過去２年で最低となった。投資適格級の投資家のうち、通常以上の現金比率を報告した投資家の割合は５月の35％から26％に低下した。一方、ジャンク債投資家の現金比率は依然として過去の水準を上回っている。
ＢｏｆＡのクレジットストラテジスト、ユーリ・セリガーによると、投資家の間で信用の質に対する予想が改善している。「全体的なコンセンサスは米リセッション（景気後退）が穏やかで最大でも米利上げはあと２回というものだ」という。
投資家は今年これまでの大半で、予想されるリセッション（景気後退）に備え、より安全な資産に資金を移動させてきたが、今のところ景気後退は実現していない。ウォール街が景気後退予想を後退させるに伴い、投資家は再び楽観的になっている。
ＢｏｆＡが100人余りを対象に行った調査によると、景気後退に対する懸念は、昨年の米連邦準備制度による利上げ開始の時期以降で最低となった。
投資適格級社債の投資家のうち、現金が通常より少ないと回答した人の割合は、７月には19％と５月の15％から増加した。
ブルームバーグ・インテリジェンスのクレジットストラテジスト、ノエル・ヘバート氏は、「現金比率の低下は、出口へのパニックが発生し皆が同時に流動性を生み出す必要に迫られた場合に問題となる可能性がある」と指摘した。
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