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概要:お金の専門家であるケビン・L・マシューズII世は、裕福なクライアントたちが皆同じ道をたどって成功するのを見てきました。しかし、ある30歳のミリオネアと出合い、その常識が必ずしも正しくないことを知ったそうです。
本記事の著者ケビン・L・マシューズII世。
Kevin L. Matthews II
本記事の筆者ケビン・L・マシューズII世は、ファイナンシャルアドバイザーとして、裕福なクライアントが同じ道をたどってミリオネアになるのを見てきた。
彼らは負債を少なくし、楽しいことを後まわしにして、最低でも収入の15%を投資することを続けた。
だが、筆者はグラント・サバティエと出会って、自分が思うようにお金を楽しく活用していないことに気づき、戦略を変えた。
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理論上では、資産を築くプロセスはシンプルである。収入より消費を少なくし、負債を低く抑え、収入の15%以上を投資するのだ。20年から30年ほど規律正しく、つつましく続ければ、裕福な老後を送れるだろう。
これは、私が受け入れていた富の築き方の見本であり、障害が少ない道であり、ファイナンシャルアドバイザーとしてのキャリアの大半で守ってきた、経済的自立への最も実証されたルートだった。私が出会った富裕層の顧客全員がこの戦略の証人だった。彼らのほとんどが、楽しみを後まわしにして長期間取り組むことで、50代か60代で100万ドル(約1億3700万円)の大台に到達したのだ。
だが、この方法が実証済みとはいっても、何十年も実践するのが簡単なわけではない。
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私の考えを変えた会話
パーソナルファイナンスは本質的にトレードオフの積み重ねだ。お金の大半をいま使って楽しむか、将来の優雅なリタイア生活と引きかえにそうした贅沢を後まわしにするか。ほかにもよくある例として、高収入と引きかえにワークライフバランスと長時間労働という犠牲を払うことがある。こうしたトレードオフを仕方ないことだと思っていたので、私は控えめだが継続する資産形成のアプローチを選び、楽しそうなライフスタイルは後まわしにした。
それが変化したのは、2019年にニューヨークのローカルラジオ番組で、当時30歳のグラント・サバティエにインタビューしたときだった。彼はわずか5年で125万ドル(約1億7100万円)の純資産を築いていた。
インタビューの中ごろ、私はサバティエに、普通の人が同じことを達成するにはどうしたらいいかをたずねた。一生懸命働いた分を楽しみながら、資産形成のプロセスを速めるにはどうしたいいのか知りたかったのだ。
サバティエは口を開いた。「大事なのは、自分が人生で幸せになれるものをきちんと把握することだ。最も大事な質問は、自分にはお金がいくら必要か? ではなく、自分がどんな人生を送りたいか? だ」
サバティエは25歳のとき、腰を据えて、自分が幸せになれるものを10個書きだしたという。家族と過ごす時間など、そのうちの8個ではお金がかからず、残りの2個も「たいしてお金がかからない」ものだった。次に、「そうした時間を増やすために、自分の生活を調整できないのはどうしてだろうか?」と自問し、「幸せになるために必要なお金は、思っていたよりもずっと少なくていいとわかった」そうだ。
インタビューのその時点で、私にはよく理解できた。私は、自分が心から望む生活に合うよう、財務の再編成を始めた。2019年のその会話以降、私は自宅を所有し、収入を5万ドル(約687万円)増やすと同時に、その年中に返済が終わるよう奨学金の支払いを順調に進め、世界中を旅している。
これが、私のファイナンシャルライフにおいて、バランスをとり、それを維持するためにとったステップだ。
自分が幸せになれるもののリストをつくる
私は自分を幸せにしてくれるもののリストをつくることから始めた。この段階では、お金や時間の制約をかけなかった。
私にとって、秋の大学フットボール観戦は至福の時間なので、生で観る機会を増やしたかった。私はオクラホマで育ったので、大学フットボールを避けては通れなかった。試合を観戦すると、土曜の朝にテレビの前に集まって「カレッジ・ゲームデー」を観たことを思い出す。その伝統は、私の子どもたちと一緒にいまも続いている。しかし、生で観戦したことがなかったので、私はそれを変えようと思った。
ほかにもリストには、楽器を習うことがあった。仕事が忙しいせいで、そんな時間はないと感じることがよくあった。私はこれもリストに加えた。
リストを細かく分ける
目標を達成可能にするために、毎年1回だけフットボールの大きな試合に足を運ぶことにした。
目標によっては、一度にすべて取り組むことができなかったり、現実的でなかったりするかもしれないが、それでかまわない。ここでは、目標を短期的なもの、小さな目標、重要な段階に分割し、長期的なファイナンスの目標から遠ざからないようにしたい。
リストの見積もりを出す
次に、各項目にいくらかかりそうか見積もりを出した。たとえば、私は楽器を習う準備ができたとき、2021年に中古のトランペットを300ドル(約4万1000円)で購入した。その後、上達したので新品を購入した。
リストの項目に旅行がいくつかある場合、まだ日時が確定していないだろうから、見積もりを出してもかまわない。新しいことを学ぼうと思っているなら、数カ月間プライベートレッスンを受ける費用や、始めるのに費用のかからない中古品を調べよう。
収入とスケジュールを最適化する
このプロセスでいちばん大切なのは、将来の資金を確保しつつ、望んだライフスタイルにお金をかけられるよう財務と時間を調整することだ。そのために私は、四半期ごとに副収入の5%を確保して、観戦チケットや楽器のレッスンのためだけに使った。残りの95%は納税、投資の目標、奨学金の返済にあてた。
これには2つの効果があった。現在理想とするライフスタイルの実現にお金を割りあてられるだけでなく、燃え尽きるのを回避してくれるのだ。それは、収入の一部をワクワクするようなことへ贅沢に使えるよう確保してあるからだ。さらにそのおかげで、1対1でのファイナンシャルプランニングのような時間のかかる仕事を減らし、講演など効率のいい仕事ができるようになった(講演の仕事はファイナンシャルプランニングの5倍も割がいい)。その結果、家族と過ごす時間だけでなく、新しいことを楽しく学べる時間も増えた。
予算や計画といった言葉は、いま楽しむために戦略的にお金を散財するときに使われると、足かせのように捉えられることがあまりに多い。「ほかの人が今日やらないことをやれ、そうすれば、ほかの人ができないような明日を生きられる」という有名な格言がある。ファイナンスでは、お金と幸せのどちらかひとつを選ばなくてもいいのだ。自分のお金と自分が幸せになれるものを一致させれば、集中力が上がり、ファイナンスの長期的な目標に向かって順調に進むことができる。
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