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概要:12日の米株式相場は3営業日続伸。米消費者物価指数(CPI)が鈍化し、利上げの終了が近いとの観測が高まった。
12日の米株式相場は3営業日続伸。米消費者物価指数(CPI)が鈍化し、利上げの終了が近いとの観測が高まった。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4472.16 | 32.90 | 0.74% |
ダウ工業株30種平均 | 34347.43 | 86.01 | 0.25% |
ナスダック総合指数 | 13918.96 | 158.26 | 1.15% |
S&P500種株価指数は2022年4月以来の高値で引けた。大型ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は1.2%上昇。フェイスブック親会社のメタ・プラットフォームズやエヌビディアの上げが目立った。
6月のCPIは前年同月比3%上昇。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同月比4.8%上昇と、2021年終盤以来の低い伸びとなった。ただ、米金融当局の目標はまだ大きく上回っている。
米CPI、6月は急激に鈍化-利上げ近く打ち止めとの期待高める (3)
米インフレ率3%は非常事態の終わりを示唆、金融政策の転換点に (1)
ラザードのチーフ市場ストラテジスト、ロナルド・テンプル氏は「シャンパンを開けるのは時期尚早だが、ボトルを冷やし始めても早過ぎるということはない」と指摘。「予想よりも良いデータは、7月26日の利上げが今サイクルの最後になる可能性を高める」と述べた。
個別銘柄ではドミノ・ピザも高い。ウーバー・テクノロジーズ傘下の食品宅配アプリを通じて注文が可能になる契約を結んだことが好感された。
米国債
年内の追加利上げの織り込みが低下する中、短期債を中心に利回りが低下。今月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.25ポイントの利上げが決定される可能性はまだ非常に高いとみられているが、さらにもう1回実施されるとの見方は後退した。
金融政策に敏感な2年債利回りは一時16ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.71%。利回りはあらゆる年限で低下し、10年債利回りは一時13bp下げた。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 3.95% | -5.7 | -1.43% |
米10年債利回り | 3.86% | -10.9 | -2.74% |
米2年債利回り | 4.75% | -12.2 | -2.51% |
米東部時間 | 16時42分 |
クレディットサイツのシニア債券ストラテジスト、ザカリー・グリフィス氏はCPI統計について「短期的に利回りへの下向き圧力となり続ける」と指摘。「FOMCが7月に利上げを見送るには恐らく十分ではないが、あと1回利上げして、それで終わりとなる可能性は高いと思われる。これはディスインフレのトレンドが今年後半にもっと顕著になっていくという当社の見方と整合的だと言えよう」と述べた。
外為
ドルは主要通貨に対して下落。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は22年4月以来の水準に低下した。米利上げは年内あと1回にとどまるとの見方が強まった。
円は一時1.6%高の1ドル=138円16銭。スイス・フランは対ドルで2015年以来の高値に上昇した。ユーロは1ユーロ=1.11ドルを突破し、ポンドは一時1.30ドルを付け、共に約1年ぶりの高値水準となった。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1208.67 | -11.47 | -0.94% |
ドル/円 | ¥138.55 | -¥1.81 | -1.29% |
ユーロ/ドル | $1.1131 | $0.0122 | 1.11% |
米東部時間 | 16時42分 |
ノムラ・インターナショナルのストラテジスト、ジョーダン・ロチェスター氏は米CPIについて、「まさに市場が求めていた数字だ。ウォール街は7月に追加利上げを実施して、それで終了との見立てに確信を強めるだろう」と指摘。「ディスインフレが今のテーマだ」と話した。
また、ノムラのストラテジストらは日本銀行のイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策変更への期待が円を押し上げると予想。今月下旬の日銀会合を前に、対円でドルをショートにするよう勧めた。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略グローバル責任者、ウィン・シン氏は「米総合CPIの前年同月比が1ポイント下げて3%となったのは、ベース効果が大きな理由だったというのは注目に値する」と指摘。「ベース効果は今年後半に弱まる。従って、前年同月比の伸び率は今後数カ月に再び加速する可能性が高い」とし、「これが大きな要因となって、6月のCPIが市場予想を下回っても、米金融当局が慢心することはないだろう」と続けた。
原油
ニューヨーク原油先物相場は続伸。需給の引き締まりと米インフレの鈍化が意識され、原油相場は約2カ月続いた取引レンジを抜け出した。ブレント原油は1バレル=80ドルを超えた。
先週の米原油在庫は約600万バレル増加したものの、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」による減産とロシア産原油の供給減少の陰に隠れる格好となった。
6月CPIを受けて米利上げが近く打ち止めになるとの観測が強まり、米金融政策の追加引き締めが需要に打撃を与えるとの懸念も和らいだ。ドルの下落もドル建てで取引される原油には追い風。
CIBCプライベート・ウェルスのシニア・エネルギー・トレーダーのレベッカ・バビン氏は「CPI軟化とドル下落により、原油相場はテクニカル面でいくつかの重要な水準を突破した」と述べた。
ドル下落、円やスイス・フランが急伸-米CPI鈍化で利上げ軌道再考
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比92セント(1.2%)高の1バレル=75.75ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は同71セント(0.9%)高の80.11ドル。
金
ニューヨーク金先物相場は大幅高。3週間ぶりの高値に上昇した。6月の米CPIが予想以上に鈍化し、米金融当局への利上げ圧力が和らいだことが背景。利上げ休止となれば、利子を生まない金の相対的な投資妙味が高まる。
ただ前日まで米金融当局者からは、インフレ抑制にはさらなる引き締めが必要になるとの見解が相次いで出されていた。サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は「年内あと2回の利上げが必要になる公算が大きい」と述べていた。
市場の焦点は6月CPIを受けた米金融当局者の発言に移るとみられる。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の先物8月限は前日比24.60ドル(1.3%)高の1オンス=1961.70ドルで取引を終えた。
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