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概要:欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は9日、ECBの利上げは終了に近いが、これまでの利上げが十分に経済に影響を与えるのを確実にするため金利を「高原」で維持するだろうとの見解を明らかにした。
欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は9日、ECBの利上げは終了に近いが、これまでの利上げが十分に経済に影響を与えるのを確実にするため金利を「高原」で維持するだろうとの見解を明らかにした。
同総裁は仏エクサンプロバンスで開かれた会合で、ECBの利上げでインフレ率が2025年までに2%の目標に向けて押し下げられるだろうと発言。フランスではインフレ率が今年に入って記録した7%超から5.3%まで鈍化し、既にピークを過ぎていると述べた。
同総裁は「ユーロ圏では間もなく金利が高みに達すると確信する」とした上で、「しかし、私が言う高みとはピークではなく、むしろ高原であり、金融政策の全ての効果を完全に伝達するために十分な期間そこにとどまる必要があるだろう」と語った。
同総裁と同じパネルに出席したポルトガル中銀のセンテノ総裁はECBが物価抑制で前進していると発言。「私たちはこのプロセスを促進する必要があり、それを達成できると強く信じている」と述べた。
ビルロワドガロー総裁はまた、インフレ目標に関する議論にも言及し、インフレ目標を引き上げることは意味がなく、そうすればインフレに対する不確実性が生じ、中央銀行の信頼性が損なわれるだろうと語った。
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