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ＥＣＢ、利上げ停止時期の判断は難しい－ＯＥＣＤチーフエコノミスト
概要：欧州中央銀行（ＥＣＢ）は引き締め効果を測定することが困難なため、利上げ停止の時期を決定するのに苦労するだろうと、経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）のチーフエコノミスト、クレア・ロンバルデリ氏が指摘した。
構造的変化が利上げ効果浸透の度合いを評価するのを困難にしている
欧州中央銀行（ＥＣＢ）は引き締め効果を測定することが困難なため、利上げ停止の時期を決定するのに苦労するだろうと、経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）のチーフエコノミスト、クレア・ロンバルデリ氏が指摘した。
同氏はブルームバーグテレビジョンに対し、固定金利ローンの割合増加など前回の利上げサイクル以降の構造的変化が実体経済への利上げ効果浸透の度合いを評価するのを困難にしていると分析。これが中銀当局者らの目を曇らせると論じた。
「金融政策の伝達は非常に不確かだ。影響とその効果の最高点がいつになるかを判断するのは非常に難しい」とインタビューで語った。
ＯＥＣＤのチーフエコノミスト、クレア・ロンバルデリ氏
Source: Bloomberg
特に、総合インフレ率は鈍化しつつあるが、まだ多くのコアインフレ圧力がある現段階では特に難しいとも指摘した。
ＥＣＢ当局者は今月の利上げを示唆しているもののそれ以降の政策についてのヒントはない。デギンドス副総裁は先週、基調的物価圧力についての大半の指標は「弱まる兆候を多少示し始めた」と述べた。
６月のユーロ圏コアインフレ率は5.4％に加速。総合インフレ率は5.5％と顕著な減速が見られた。
ロンバルデリ氏は「欧州はインフレについて本当に難しい課題に直面している。引き締めは不人気な政策だが、インフレをシステムから追い出すためには必要だ。インフレは本当に有害で人々にとって対応が難しいからだ」と話した。
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