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概要:イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は9日、インフレ目標を2%から引き上げる必要性がないとし、目標を変更した場合は同中銀の信用が損なわれるだろうと指摘した。
インフレ目標を変更すれば英中銀の信用が損なわれるだろうと指摘
インフレ目標の達成時期については柔軟になり得るとベイリー総裁
イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は9日、インフレ目標を2%から引き上げる必要性がないとし、目標を変更した場合は同中銀の信用が損なわれるだろうと指摘した。
同総裁はフランス南部のエクサンプロバンスでの会合で、インフレ目標達成の時期についてイングランド銀行が柔軟になり得るが、「われわれがもはや2%を目指さないと人々が考えることと、柔軟性が混同されないことが極めて重要だ」と説明した。
英国のインフレが定着しつつある兆候がみられる中、イングランド銀行のインフレ抑制の取り組みは難航している。消費者物価指数の年間上昇率は現在8.7%と、中銀目標の4倍超であり、主要7カ国(G7)で最も高い。ベイリー総裁はインフレ問題が「英国ではより深刻だ」と認めた。
ただ同総裁はこうした状況の中でも政策当局者として「インフレ率を目標まで押し下げるつもりだ」とし、「どの程度のペースで目標を達成するかについてわれわれにはある程度柔軟性がある」と述べた。そして同中銀には必要に応じて目標達成までの期間を通常の2年間から3年間に延長する余地があるとした。
イングランド銀は先月、予想外の0.5ポイントの利上げを実施し、政策金利を5%に引き上げた。市場は現在、賃金物価スパイラルを回避するため政策金利が6.5%まで引き上げられると予想しているが、大半のエコノミストはそうした場合、リセッション(景気後退)を招くと警告している。
一方で、中銀への圧力を取り除き、景気悪化を回避するためインフレ目標を3%に変更することを提案する者もいる。
インフレ目標引き上げの問題は、同会合に参加した中銀トップやエコノミストとのパネル討論会でも取り上げられた。討論会ではフランス銀行(仏中銀)のビルロワドガロー総裁もインフレ目標引き上げに警告を発した。
同総裁は「われわれがインフレ目標を2%の代わりに3%にすると発表した場合、金融機関は直ちに高金利を求めるだろう」と指摘。そうなれば中銀は「全ての信用を失う」リスクが生じると、ベイリー総裁と同様の見解を示した。
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