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概要:原油の強気派にとって、今年最大の価格抑制要因の一つが追い風に変わりつつある。
2023年7月6日 16:10 JST
高金利時代は石油を保管するための追加コストが非常に大きい
資本コストの上昇は在庫解消を促す-ゴールドマン
原油の強気派にとって、今年最大の価格抑制要因の一つが追い風に変わりつつある。
原油価格は2023年に入ってから10%下落。経済活動の本格再開に動いたため、一部のアナリストやトレーダーは1バレル=100ドルを超える原油価格もあり得ると予想していた。
だが、そうならなかったのは、一部の主要中央銀行が積極的な金融引き締めを続け、需要を鈍らせると思われる環境を生み出したためだ。
Oil Tries to Fight the Fed
Prices have fallen since rates began rising, but some analysts stay bullish
Source: ICE Futures Europe, Bloomberg
原油価格を押し上げようと石油輸出国機構(OPEC)とOPECに加盟していない主要産油国で構成する「OPECプラス」は減産で合意。今、この減産と同じような効果を生んでいるのが金利上昇だ。
高金利時代は石油を保管するための追加コストが非常に大きい。そのため、金利上昇は商品トレーダーに在庫として蓄えている原油を売却する動機を与えている。
このところ見られるのは、OPECプラスの減産合意と金利上昇に助けられ、原油在庫が減少し始める兆しだ。一部の強気派は現在、市場が転換点に近づいていると主張している。
エナジー・アスペクツの共同創業者で調査ディレクターのアムリタ・セン氏は先月、「今年、私が見逃したものは何かと聞かれれば、それは資本コストの上昇と、それが市場にもたらしたもの、つまり在庫解消だ」とブルームバーグテレビジョンに語った。
Cash Is Pulled From Commodity ETFs
2023 on course for biggest outflow since at least 2006
Source: Bloomberg
Note: 2023 figures are year-to-date
原油を購入しガソリンや軽油などの石油製品を販売する石油精製会社も、原油を保管するために必要な資金調達コストの上昇によって利益が圧迫される。そのため、世界が原油在庫の減少に慣れなければならなくなる可能性を高めることになる。
ゴールドマン・サックス・グループのカラム・ブルース氏らアナリストは最近のリポートで、「資本コストの上昇は在庫解消を促す。在庫が新たな低水準の均衡に達すれば、在庫調整は終了する」と指摘した。
今問われているのは、金利上昇が貯蔵タンクを空にした後、原油相場を押し上げるかどうかだ。
ブラック・ゴールド・インベスターズのヘッジファンドマネジャーに転身したベテラン石油コンサルタントのゲーリー・ロス氏は、「保有コストの上昇は明らかだ。中国経済が低迷し、金利が上昇する中で在庫を増やしたくはない。供給が需要を上回っていたため選択の余地はなかったが、今は在庫が引き出されている」と話した。
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