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概要:[ニューヨーク 28日 ロイター] - 28日の外為市場で、日本円が1ドル=144.57円まで下落し、7カ月ぶりの安値を更新した。日銀の植田和男総裁の発言を受け、円が一段安になるとの懸念が高まった。
28日の外為市場で、日本円が1ドル=144.57円まで下落し、7カ月ぶりの安値を更新した。日銀の植田和男総裁の発言を受け、円が一段安になるとの懸念が高まった。2022年11月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 28日の外為市場で、日本円が1ドル=144.57円まで下落し、7カ月ぶりの安値を更新した。日銀の植田和男総裁の発言を受け、円が一段安になるとの懸念が高まった。
植田総裁は28日、欧州中央銀行(ECB)主催のセミナーで、インフレ率が鈍化した後に2024年に再び加速することが「合理的に確信」できれば日銀が金融政策を転換する十分な理由になると指摘。日本円については、他の中銀の政策など「(日銀の)金融政策以外の多くの要因」に影響されるとし、「状況を非常に注意深く監視する」とした。
円が軟調に推移しているため、当局が今週にも円買い介入を実施する可能性があるとの観測が広がっている。前回の円買い介入は1ドル=145円水準だった。
こうした中、シルバー・ゴールド・ブルのFX・貴金属リスクマネジメントディレクター、エリック・ブレガー氏は、植田総裁は円安に歯止めをかけるような発言を行わなかったとし、「円安の主因が他の主要7カ国(G7)の政策にあるというのが植田総裁の見解だとしたら、円がさらに下落する扉が開かれていることになる」と述べた。
日本円は0.32%安の1ドル=144.51円。一方、ユーロ/円は0.22%安の157.56円。序盤には158.00円と15年ぶりの高値を付けた。
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