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概要:26日の米国株式市場では、主要3株価指数がそろって続落。米国債はおおむね上昇した。年内の利下げ見通しが巻き戻されていることが背景にある。
26日の米国株式市場では、主要3株価指数がそろって続落。米国債はおおむね上昇した。年内の利下げ見通しが巻き戻されていることが背景にある。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4328.82 | -19.51 | -0.45% |
ダウ工業株30種平均 | 33714.71 | -12.72 | -0.04% |
ナスダック総合指数 | 13335.78 | -156.74 | -1.16% |
ナスダック100指数は1.4%安で終了。先週は週間ベースで3月以来の大幅な下げを記録していた。これまでの急ピッチのハイテク株上昇を受けて利食い売りが優勢となった。人工知能(AI)ブームの波によるエヌビディアやフェイスブックを傘下に持つメタ・プラットフォームズが売られた。
テスラは6.1%安。複数の金融機関に続き、ゴールドマン・サックス・グループもテスラ株に対する強気な見方を後退させた。
ゴールドマンもテスラ株の投資判断引き下げ-年初来の株価急騰を意識
ノースウエスタン・ミューチュアル・ウェルス・マネジメントのシニアポートフォリオマネジャー、マット・スタッキー氏は「特に他のセクターと比べてテクノロジー株の上昇が大きかったことを踏まえると、短中期的に一定の相場下落が見られるのは理にかなっている」と指摘した。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が先週、年内にあと1、2回利上げする必要があるかもしれないとの考えを示したことで、市場では年内の利下げ観測がようやく後退。中銀がインフレ抑制に向けて利上げを継続し、脆弱(ぜいじゃく)な経済の重しとなるリスクに対して警戒が高まっている。
週末にはロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者、エフゲニー・プリゴジン氏の武装蜂起があった。
MAPシグナルズのチーフ投資ストラテジスト、アレック・ヤング氏は、ロシアのプーチン体制にとって過去最大の脅威となる事態が発生したものの市場の反応が限られたことで、「とりわけ週末の動向を踏まえると、強気派はほぼ横ばいの相場に満足しているはずだ」と指摘。「市場の動向は今後もデータに大きく左右される」との見方を示した。
ニュースレター「ザ・セブンズ・リポート」を創業したメリルリンチの元トレーダー、トム・エッセイ氏は、ロシアの政情不安が市場に影響を与える公算は小さいと指摘。「明らかに地政学を巡る不確実性は世界的に高まるだろうが、コモディティ価格が高騰しない限り、市場はロシアの政情不安をおおむね無視するだろう」と述べた。
米国債
債券は上昇幅を縮める展開となった。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 3.82% | 0.4 | 0.09% |
米10年債利回り | 3.72% | -1.6 | -0.42% |
米2年債利回り | 4.74% | 0.3 | 0.06% |
米東部時間 | 16時53分 |
JPモルガン・チェースのステファニー・ロス氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「米金融当局が景気を冷やそうとしている中で、先行きに関して心から前向きになることは難しい」と指摘。「米金融当局は景気が減速するまで利上げを継続する構えであり、リスクは依然としてかなり高い」と述べた。
外為
外国為替市場では円がドルに対して上昇。日本当局者の発言を受けて、一時は欧州時間帯で0.5%高の142円94銭まで買われ、その後は143円台半ばで推移している。
神田真人財務官は26日、外国為替市場での円安進行について「足元は急速で一方的だとみられる」とした上で、「行き過ぎた動きには適切に対応したい」と述べた。
円安は急速で一方的、あらゆるオプション排除しない-神田財務官 (1)
オプション市場の1週間物リスクリバーサルは、コールに対してプットが勢いを増しているものの、39ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の水準は、スポット市場での日本当局による差し迫った介入リスクは依然低いと市場関係者が考えていることを示唆する。
ブルームバーグ・ドル・スポット指数は終始マイナス圏での不安定な値動き。今週開催の欧州中央銀行(ECB)の年次フォーラムでは、先行きに関して中銀関係者から何らかの手掛かりが得られるとみられている。ドルはG10通貨の大半に対して下落。ロシアを巡る地政学リスクを見極めようとする動きが広がったほか、今週発表される一連の経済指標や米金融当局者の発言に注目が集まっている。
ラガルドECB総裁とパウエルFRB議長は28日にECB年次フォーラムで政策パネルに参加する予定だ。
クレディ・アグリコルCIBのG10為替調査・戦略責任者、バレンティン・マリノフ氏は「リスクはラガルド、パウエル両氏が最近のタカ派姿勢を維持することだ。これがリスク資産に対する地合いの重しとなり、ユーロとドルの双方を押し上げる可能性がある」と指摘した。
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原油
ニューヨーク原油先物相場は反発。ドルが下落したことから、輸入業者にとって原油の魅力が高まる格好となった。市場はロシアで起きた劇的ながらも短命に終わった武装蜂起を今のところは受け流している。
ロシアでは民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏による反乱が収束した後、平静が戻っており、投資家は今回の出来事について同国でさらなる混乱が起こる可能性を予兆しているのかどうか見極めようとしている。ロシアは石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の主要メンバーであるにもかかわらず、反乱に対する原油価格の反応は限定的だった。
S&Pグローバルの副会長、ダニエル・ヤーギン氏は「反応はほとんどなく、混乱もあまりない」とクアラルンプールでの会議で発言。「原油市場を現在支配しているのは経済であり、地政学ではない」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前営業日比21セント(0.3%)高の1バレル=69.37ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は33セント(0.5%)高の74.18ドルで引けた。
金
ニューヨーク金相場は小幅続伸。地政学的な不透明感の高まりや欧州でリセッション(景気後退)の兆しが見られることが意識された。
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ロシアで週末、プーチン政権に対する反乱が起きたが、モスクワ方面への進軍は停止された。金は実質金利やドルの影響を受ける可能性の方が高く、地政学リスクを要因とした上昇は短命に終わる傾向があることが過去の例で示唆されている。
エイミー・サージェント氏らモルガン・スタンレーのアナリストは「金は金利上昇による下方向シナリオやインフレ・成長リスクによる上方向など、あらゆる結末の可能性を同時に織り込もうとしているようだ」とリポートで指摘。「金は高値水準から下がってきているが、現在の利回り水準を踏まえれば依然非常に力強いように見える」と記した。
金スポット価格はニューヨーク時間午後2時37分現在、前営業日比0.1%高の1オンス=1923.61ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は4.20ドル(0.2%)上げて1933.80ドルで引けた。
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