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ヘッジファンドのＢＦＡＭがロンドン引き揚げ、上級マネジャーが退職
概要：ベンジャミン・フックス氏が創設したヘッジファンド、ＢＦＡＭパートナーズから最上位級のポートフォリオマネジャーがまた退職した。中国の高利回り不動産債権への投資で知られる同社は、ロンドン事務所を閉鎖する。
ベンジャミン・フックス氏が創設したヘッジファンド、ＢＦＡＭパートナーズから最上位級のポートフォリオマネジャーがまた退職した。中国の高利回り不動産債権への投資で知られる同社は、ロンドン事務所を閉鎖する。
ＢＦＡＭの電子メールによれば、株式ボラティリティー取引を率いたエマニュエル・スリザック氏が同社を退職した。先に退職したユージン・フング、ダニー・シント両氏に続く格好となった。３氏とも、それぞれ異なる戦略のポートフォリオを管理する上級職にあった。
2012年創設のＢＦＡＭは、ピーク時には約50億ドル（約310億円）の資産を運用。最初の９年間は利益を計上したが、2021年には11％、22年には26％の損失を喫した。損失は主に、中国不動産投資の不振が原因。中国政府による政策や規制の変更が投資家にダメージを与える一例となった。
同社がロンドンに事務所を構える許可を規制当局から取得したのが昨年秋。新型コロナウイルス対策が厳しい香港からの移住を望んだ社員の要望に応える決定だった。
しかし香港が活動制限を解いた現在、アジアに焦点を絞るＢＦＡＭにとってロンドン事務所は戦略に適しなくなり、ロンドン在勤はスリザック氏のみだった。その他の全社員がアジアで勤務しているという。
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