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パウエル議長、債券トレーダーの説得に成功－深刻な景気後退予想低下
概要：債券市場はパウエル米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長の景気見通しにようやく同調しつつあるようだ。
年内利下げに関する積極的な織り込みが巻き戻される
米経済は持ちこたえ、ユーロ圏経済には失速の兆し
米欧の見通しの乖離（かいり）は23日に浮き彫りになった。同日に発表されたＳ＆Ｐグローバルのユーロ圏の６月総合購買担当者指数（ＰＭＩ）はほぼ失速した一方、米総合ＰＭＩはペースこそ鈍化したものの引き続き活動拡大を示した。これを受けて、欧州の国債相場は安全逃避の動きで大きく上昇した。一方、米国債は小幅な上げにとどまった。
ユーロ圏経済活動、６月にほぼ勢い失速－総合ＰＭＩが予想下回る (1)
６月の米総合ＰＭＩは53に低下、製造業さらに悪化－Ｓ＆Ｐグローバル
金利スワップ市場の動向によると、米利下げ期待は来年に後ずれし、米政策金利は成長を抑制する上で十分に高い水準で維持されるとみられている。このことは金融当局が、景気活性化を図るのではなく、インフレ抑制に注力する見通しであることを意味する。
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