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概要:欧州中央銀行(ECB)銀行監督委員会のアンドレア・エンリア委員長は20日、ノンバンク⾦融仲介機関(NBFI、影の銀行)がユーロ圏で急速に拡大しており、金融システム全体のリスクが高まっていると指摘、銀行に対しNBFIと取引する際はリスク管理を強化するよう求めた。
ECB銀行監督委員会のエンリア委員長(写真)は20日、影の銀行がユーロ圏で急速に拡大しており、金融システム全体のリスクが高まっていると指摘した。2017年9月ロンドンで撮影(2023年 ロイター/Afolabi Sotunde)
[フランクフルト 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)銀行監督委員会のアンドレア・エンリア委員長は20日、ノンバンク⾦融仲介機関(NBFI、影の銀行)がユーロ圏で急速に拡大しており、金融システム全体のリスクが高まっていると指摘、銀行に対しNBFIと取引する際はリスク管理を強化するよう求めた。
投資ファンド、保険会社などNBFIは現在31兆ユーロ(33兆9000億ドル)の資産を保有。これは監督対象の銀行部門の資産の80%に相当するが、NBFIは規制が緩く、リスクの高い取引に関与することが少なくない。
同委員長は「金融政策ではインフレ率を目標に戻す取り組みが続けられており、NBFIのリスクが今後数カ月で高まる可能性がある」と指摘。リスクが「大きく」積み上がっていると述べた。
NBFIは負債が急増しているほか、資産と負債のデュレーションに大きなミスマッチがあり、多額の流動性が必要になった場合の準備が不十分なことを示す形跡があるという。
「NBFIは流動性バッファーを主に銀行預金として保持し、レポ市場で銀行と取引を行っているため、NBFIからの資金調達がシステミックリスクの最も重要な波及経路の1つになる可能性がある」と指摘。
NBFIはシステム上重要な銀行と取引することが多いため、NBFIにストレスが生じれば、欧州の一部の大手行が打撃を受ける可能性が高いと述べた。
同委員長は、新たな規制を導入することが理想的だが、協議や施行に時間がかかるため、短期的には銀行の脆弱性が残ると指摘。このため、現時点で最も重要な安全対策は、銀行がNBFIと取引する際にリスクを認識し、積極的にリスクを管理することだと述べた。
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