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概要:仏自動車メーカー、ルノーの幹部は、日産自動車のアシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)が近く退社することで、資本関係見直しを巡る協議が進展すると楽観している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
日産のグプタ氏、6月27日付で退社へ-ルノーは協議進展を楽観
ルノー、早ければ夏の終わりまでの最終合意を目指す-関係者
仏自動車メーカー、ルノーの幹部は、日産自動車のアシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)が近く退社することで、資本関係見直しを巡る協議が進展すると楽観している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
今年のより早い段階で決着する予定だった最終合意に向けた作業が加速すると期待されているという。関係者らは、協議が公になっていないとして匿名を条件に語った。
日産は先週、同社ナンバー2でCOOを務めるグプタ氏(52)が6月27日付で退社すると明らかにした。フィナンシャル・タイムズ(FT)はこれに先立ち、グプタ氏が内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)と対立しているほか、日産への出資比率を引き下げる見返りとしてルノーが求めていた条件に反対しており、退社を余儀なくされていると報じていた。
ルノーは年内の最終合意を目指しているが、関係者の1人は数週間以内に協議が急ピッチで進展し、夏の終わりまでに最終合意に至る可能性もあると語った。ルノーと日産の広報担当はグプタ氏退社による影響についてコメントを控えた。
日産とルノーは今年2月、対等出資を含む資本関係見直しの枠組みで合意した。ルノーは出資比率を引き下げる一方、同社が年内上場も視野に設立する電気自動車(EV)・ソフトウエア新会社「アンペア」に、日産は出資する意向。
ルノーと日産、資本関係見直しや協業拡大合意-対等関係で再出発 (5)
2月に発表されたルノー、日産、三菱自動車による別の共同プロジェクトは円滑に進んでいるが、アンペアへの日産の出資比率を巡っては依然決定すべき事項が残っている、と関係者は話している。
関係者らによると、日産の取締役会副議長を務めるルノーのスナール会長は、日産の年次株主総会にあわせて来週、日本を訪れる見通し。
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