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概要:ユニクロが、「世界で最も価値のあるブランド」ランキングのアパレル部門5位に入りました。ユニクロが長年推し進めてきた「LifeWear」への評価がブランド調査で高まっています。
世界ブランドランキングで、ユニクロがアパレル部門第5位となった。
イギリスの市場調査会社カンターが、6月14日に発表した「世界で最も価値のあるブランドランキング2023」で明らかになった。
同ランキングはカンターが1998年から実施しており、企業が展開するブランドについて財務状況と消費者アンケートをもとに、トップ100やカテゴリー別トップ10を公表。2023年版は、世界54市場の2万1000ブランドについて、財務分析と消費者420万人にインタビューした結果を分析してまとめた。
2023年版のトップ100のブランド価値は、利上げやインフレによる世界的な株価下落といった経済動向が影響し、2022年に比べ総額で20%低下。アパレル部門トップ10も、アディダスが50%減もの落ち込みを見せるなど、総額で21%減少した。
【表1】「世界で最も価値のあるブランド」アパレル部門トップ10
順位※()は昨年順位 | ブランド | 2023年ブランド価値(100万米ドル) | 2022年比のブランド価値 | 国 |
---|---|---|---|---|
1(1) | ナイキ | 74,890 | -32% | アメリカ |
2(N/A) | SHEIN(シーイン) | 24,250 | N/A | 中国 |
3(2) | ZARA | 18,395 | -28% | スペイン |
4(4) | ルルレモン | 16,563 | -19% | カナダ |
5(5) | ユニクロ | 12,101 | -15% | 日本 |
6(3) | アディダス | 11,896 | -50% | ドイツ |
7(6) | H&M | 4,408 | -39% | スウェーデン |
8(8) | ANTA(アンタ) | 3,160 | -16% | 中国 |
9(9) | LI NING(リーニン) | 3,065 | -19% | 中国 |
10(7) | プーマ | 2,982 | -42% | ドイツ |
ユニクロのブランド戦略は「SHEINと対極」
その厳しい環境のなかで健闘したのがユニクロだ。順位こそ前年と同じ5位だが、トップ10で最も減少幅が少ない15%減で踏みとどまった。
カンターは、その一因としてユニクロのブランド戦略に注目しているようだ。
レポートの中で、ユニクロが長年展開してきた「LifeWear(究極の普段着)」というコンセプトは、毎日のように何千もの服を超高速で市場に投入していくSHEIN(シーイン)の、デジタルリッチないわば“無限のトレンドウェア”とは「ある意味で対極にある」と指摘。「消費者の人生の旅の一部として十分な耐久性と、時代を超越した服を約束している」と評価している。
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また、2022年は「予測不可能な天候パターン(例えば、冬の天候の遅れや暖冬など)が、過剰在庫をもたらす最大の要因だった」と振り返り、気候変動が今後もアパレルビジネスに大きなリスクとなり得る可能性に言及。より多くの気候・局所気候に対応した製品をデザインする、あるいはファッションのトレンドを天候から切り離す新しい方法を見つける必要があるとしている。
アパレルのトップ10で最も多かったのは中国のブランドで、3つがランクインした。2位に初登場したSHEINは、トップ100ランキングでも初登場70位に。スポーツウェア大手のANTA(アンタ、安踏)とLI-NING(リーニン、李寧)は前回と同じ8位と9位だった。
カテゴリー別のレポートでは、トップ10以外の「勢いのあるブランド」も紹介している。
アパレル部門では、ワークマンをピックアップし、「ワークマン・プラスによって、低価格のスポーツウェアやアウトドア用品を販売するブランドへと進化した」と紹介。楽天はモバイル通信事業の苦戦が伝えられるが、金融サービスと通信プロバイダーの2部門で勢いのあるブランドに選ばれた。
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今回の世界トップ100ブランドのブランド価値は、前回の8兆7000億ドルから20%減の6兆9000億ドルとなった。それでも、パンデミック前の2019年に比べると47%増となっている。
1位のアップル、2位のグーグルは前回から不動。続いて、前回4位だったマイクロソフトがアマゾンを抜いて3位にランクインした。
【表2】「世界で最も価値のあるブランド」トップ25と、トップ100入りした日本のブランド
順位()は昨年順位 | ブランド | 2023年ブランド価値(100万米ドル) | 2022年比のブランド価値 | 国 |
---|---|---|---|---|
1(1) | アップル | 880,455 | -7% | アメリカ |
2(2) | グーグル | 577,683 | -30% | アメリカ |
3(4) | マイクロソフト | 501,856 | -18% | アメリカ |
4(3) | アマゾン | 468,737 | -34% | アメリカ |
5(6) | マクドナルド | 191,109 | -3% | アメリカ |
6(7) | VISA | 169,092 | -11% | アメリカ |
7(5) | テンセント | 141,020 | -34% | 中国 |
8(10) | ルイ・ヴィトン | 124,822 | 0% | フランス |
9(12) | マスターカード | 110,631 | -6% | アメリカ |
10(17) | コカ・コーラ | 106,109 | 8% | アメリカ |
11(16) | アラムコ | 105,800 | 7% | サウジアラビア |
12(8) | 93,024 | -50% | アメリカ | |
13(22) | オラクル | 91,992 | 2% | アメリカ |
14(9) | アリババ | 91,898 | -46% | 中国 |
15(23) | AT&T | 88,999 | 2% | アメリカ |
16(15) | ベライゾン | 88,976 | -13% | アメリカ |
17(18) | IBM | 87,662 | -10% | アメリカ |
18(14) | マオタイ | 87,524 | -15% | 中国 |
19(27) | エルメス | 76,299 | -5% | フランス |
20(25) | ホーム・デポ | 74,954 | -11% | アメリカ |
21(13) | ナイキ | 74,890 | -32% | アメリカ |
22(26) | アクセンチュア | 73,640 | -11% | アメリカ |
23(21) | UPS | 73,598 | -19% | アメリカ |
24(11) | NVIDIA | 72,685 | -41% | アメリカ |
25(29) | テスラ | 67,662 | -11% | アメリカ |
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62(66) | トヨタ | 28,513 | -14% | 日本 |
84(84) | NTT | 21,385 | -15% | 日本 |
99(N/A) | ソニー | 17,814 | N/A | 日本 |
日本勢は、トップ100常連のトヨタ自動車が前回の66位から62位に浮上、NTTが前回と同じ84位。また、過去にランク入りしていたソニーが99位に返り咲いた。
同ランキングを担当するカンター・ブランドZのヘッド、マーティン・ゲレーラ氏は、
「今年の結果は、総額が減少したものの、実際には2008年の世界金融危機後に始まり2020年のコロナ禍まで続いた、ブランドの長期成長トレンドが継続。
消費者との強いつながりを確立するために一貫した投資を行っているブランドは、現在の不安定な状況を乗り切り、株主に対し、そうでないブランドよりも高いレジリエンス(回復力)を示している」
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