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独連銀、23～25年のインフレ見通し引き下げ－警戒解けずと総裁
概要：ドイツ連邦銀行（中央銀行）は16日発表した国内経済見通しで、2025年までのインフレ予想を引き下げたが、ナーゲル総裁は警戒を解くのは時期尚早だとの認識を示した。
ドイツ連邦銀行（中央銀行）は16日発表した国内経済見通しで、2025年までのインフレ予想を引き下げたが、ナーゲル総裁は警戒を解くのは時期尚早だとの認識を示した。
半年ごと公表の最新予想によると、今年のドイツ消費者物価指数（ＣＰＩ）上昇率は６％で、25年には2.7％に低下する見込み。
これまでは23年が7.2％、25年は2.8％としていた。エネルギー価格の下方修正がインフレ見通し引き下げの理由。変動の激しい要因を除いたコアインフレ率は「執拗（しつよう）に高い」としている。
欧州中央銀行（ＥＣＢ）政策委員会のメンバーであるナーゲル総裁は声明で、近い将来「賃金が急上昇し、労働市場が堅調に推移する」と予想。「インフレ率は幸い低下しているが、警戒を解くにはまだ程遠い」と指摘し、「とりわけ、独経済は高インフレの影響にまだ苦しんでいる」と説明した。
| 2023 | 2024 | 2025 | |
|---|---|---|---|
| 経済成長率（従来予想） | -0.3％（-0.5％） | 1.2％（1.7％） | 1.3％（1.4％） |
| インフレ率（従来予想） | ６％（7.2％） | 3.1％（4.1％） | 2.7％（2.8％） |
独連銀は23年の国内総生産（ＧＤＰ）見通しを0.3％減と従来予想より小幅な縮小にとどまるとする一方で、24、25両年の成長率予測は引き下げた。
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