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概要:午前の日経平均は前営業日比113円15銭高の3万3615円57銭と小幅に続伸した。連騰を続けてきた日本株だが、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)がプラスとマイナス両材料が入り混じる結果で、上値が重かった。為替の円安が支えとなりつつも、マイナス圏に沈む場面もあり不安定な値動きとなった
6月15日、 午前の日経平均は前営業日比113円15銭高の3万3615円57銭と小幅に続伸した。連騰を続けてきた日本株だが、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)がプラスとマイナス両材料が入り混じる結果で、上値が重かった。
[東京 15日 ロイター] - 午前の日経平均は前営業日比113円15銭高の3万3615円57銭と小幅に続伸した。連騰を続けてきた日本株だが、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)がプラスとマイナス両材料が入り混じる結果で、上値が重かった。為替の円安が支えとなりつつも、マイナス圏に沈む場面もあり不安定な値動きとなった
日経平均は8円安と、小幅に下落してスタート。寄り付き後はプラス圏とマイナス圏を行ったり来たりするなど、方向感が定まらなかった。足元で売られていたハイテク株が買い戻される一方、ここ数日株高をけん引してきた指数寄与度の大きい銘柄の一角が軟調に推移し、循環的な動きがみられた。日経平均は一時、上げ幅を150円まで広げたが、騰勢は続かなかった。
米連邦準備理事会(FRB)は14日まで開いたFOMCで、利上げを見送りながらも年末までに合計0.50%ポイントの利上げを実施する可能性を示唆した。前日の米市場で大きな動揺がみられなかったことや、為替の円安進行を受けて買い安心感が意識されたとの意見が聞かれた。
一方、「利上げ見送りは想定内だったが、年内2回分の利上げ見通しが示されたことを受け、リスクオンが加速する流れは難しくなった」(フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏)として、上値の重さを指摘する声が聞かれた。
それでも、「中長期的にみればしっかりした地合いは続くのではないか」と笹木氏はみる。東証による低PBR(株価純資産倍率)企業への改革要請や、半導体関連企業への投資など構造的な好材料は変わらないと話す。
TOPIXは0.45%高の2304.87ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆1150億2300万円だった。東証33業種では、証券、海運、その他金融など27業種が値上がり。医薬品、電気・ガス、小売など6業種は値下がりした。
個別では、前日に業績予想の上方修正を発表したLink-Uが10.2%高で推移し、年初来高値を更新した。
前日の米市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が上昇したことを好感し、東京エレクトロンが1.5%高、アドバンテストが3.5%高と堅調に推移。アドバンテストは節目の2万円台に乗せる場面もあり、年初来高値を更新した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1160銘柄(63%)、値下がりが588銘柄(32%)、変わらずが85銘柄(4%)だった。
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