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米中小企業の景況感、10年ぶり低水準近辺にとどまる－見通しが悪化
概要：米国の中小企業の景況感は５月に過去10年間の最低水準に近い水準にとどまった。売上高や景気、信用状況に対する見通しが悪化したことが背景にある。
米国の中小企業の景況感は５月に過去10年間の最低水準に近い水準にとどまった。売上高や景気、信用状況に対する見通しが悪化したことが背景にある。
全米自営業連盟（ＮＦＩＢ）の中小企業楽観度指数は89.4と、2013年１月以降で最も低かった前月の89からわずかに上昇した。
売上高見通しを示す指標は３カ月連続で低下し、昨年７月以来の低水準となった。将来の景況感も悪化し、信用状況の見通しを示す指標は2012年末以来の低水準に落ち込んだ。
多くの大企業が金利上昇、根強いインフレ、持続的な労働問題を乗り切る手段を有する一方で、多くの中小企業は窮地に立たされている。
ＮＦＩＢのチーフエコノミスト、ビル・ダンケルバーグ氏は声明で、「全体として、中小企業の経営者は明らかに不況ムードにあり、将来のビジネス状況に強い懸念を表明している」と指摘。「サプライチェーンの混乱や労働力不足は、多くの中小企業が自社の製品やサービスに対する需要に応じる能力を制限し続けるだろう」と述べた。
過去３カ月間に値上げをしたと答えた経営者は減少したものの、値上げを予定している経営者は増えた。労働者の報酬を引き上げると回答した企業の割合も拡大した。
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