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概要:東京株式市場で日経平均は、前営業日比623円90銭高の3万2265円17銭と、大幅に反発して取引を終えた。6月限日経平均先物・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)算出を通過した安心感が支えとなったほか、前日の米国市場では利上げ長期化への警戒感が和らぎ株高となっており、東京市場でも幅広い銘柄で買いが優勢となった。
[東京 9日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比623円90銭高の3万2265円17銭と、大幅に反発して取引を終えた。6月限日経平均先物・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)算出を通過した安心感が支えとなったほか、前日の米国市場では利上げ長期化への警戒感が和らぎ株高となっており、東京市場でも幅広い銘柄で買いが優勢となった。
6月9日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比623円90銭高の3万2265円17銭と、大幅に反発して取引を終えた。
日経平均は286円高と堅調にスタートし、SQ値が算出されると次第に上げ幅を広げ前場は500円超高で推移した。後場には一段高となり、大引け間際には一時662円高の3万2304円04銭まで上昇し、日中高値を更新した。指数寄与度の大きい銘柄や主力株の一角が上げ幅を拡大し、指数を押し上げた。
ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「前日の米国市場で投資家心理が和らいだことや、SQを無難に通過したことが市場心理の改善につながった」と指摘。ただ、来週には米国で5月の消費者物価指数(CPI)の発表や連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を控えており「持ち高を一方向に傾けるところまでは積極的になれていないようだ」という。
目先の日経平均については井出氏は「たまっている個別株の空売りポジションがくみ上げられた場合などは、3万3000円を目指す展開もあり得る」一方で、CPIやFOMCを通じてタカ派寄りの見方が強まれば、米株下落をきっかけに一気に1000円以上下げるリスクもあるとみている。
TOPIXは1.50%高の2224.32ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は1.50%高の1144.65ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆3608億2400万円だった。東証33業種では、卸売や電気・ガス、医薬品など29業種が値上がり。海運や空運、石油・石炭製品など4業種は値下がりした。
個別では、ファーストリテイリングが4.6%高、ダイキン工業が3.8%高、アドバンテストは2.8%高で、3銘柄で指数を230円程度押し上げた。一方、前日に決算を発表した積水ハウスは0.9%安だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1522銘柄(82%)に対し、値下がりが266銘柄(14%)、変わらずが46銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 32265.17 +623.90 31927. 31,898.738 5─32,304.04
TOPIX 2224.32 +32.82 2205.8 2,204.761 ─2,228.07
プライム指数 1144.65 +16.90 1134.8 1,134.811 ─1,146.53
スタンダード 1082.42 +9.31 1077.2 1,077.07
指数 3 ─1,082.90
グロース指数 984.20 +4.66 986.15 981.92─989.85
東証出来高( 152746 東証売買代金(億円 43608.万株) )
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