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概要:景気の弱さを示す兆候が広がる中で、最もリスクの高い社債が値下りしている。デフォルト(債務不履行)や破綻が増えそうだ。
景気の弱さを示す兆候が広がる中で、最もリスクの高い社債が値下りしている。デフォルト(債務不履行)や破綻が増えそうだ。
ジャンク級の中でも最低の格付け「CCC」クラスの社債の価格は5月に8カ月ぶり大幅下落となった。中国の債券が23%安と下げの中心だった。欧州と中国、米国の経済が減速する中で、低格付け債には金利上昇と業績悪化、資金調達難からの圧力が続く見込みだ。
イントレピッド・インカム・ファンドのポートフォリオマネジャー、ハンター・ヘヘイズ氏は「CCC格付け債を今買うのは火遊びだ」とし、CCC債発行体の「ほとんどは問題に直面することが必至だ」と述べた。
高リスク債は今年これまでの大半、アウトパフォームしてきた。投資家は中央銀行が近くインフレとの闘いに勝利すると期待し低格付け債を購入した。しかし米連邦準備制度と欧州中央銀行(ECB)の当局者らは金利の高水準が長く続くと発言している。
金融引き締めは資金調達コストを上昇させるが、財務の弱い借り手ほどその影響を大きく受ける。引き締めは消費者および経済全体への逆風にもなり、あらゆる企業の売上高の足かせになる。
高格付け債の投資家も、ジャンク級に近い「BBB」格付け債を敬遠し、より安全な債券にシフトしている。
UBSグループのクレジットストラテジスト、マシュー・ミッシュ氏は「CCC債への投資を引き揚げるべき時だ」として「7月下旬から8月にかけて4-6月(第2四半期)の決算が発表された後に、格下げの波が大きくなるだろう」と話した。
同氏はCCC債の投資リターンが年末までに1桁台前半のマイナスになると予想している。今年これまでは5%以上のプラス。
フィッシュ・アセット・マネジメントのシニアポートフォリオマネジャー、カイル・クロック氏(チューリヒ在勤)によれば、CCC債はリセッション(景気後退)からの影響が最も大きく、その発行体企業は新たな借り入れで最も苦戦する見込みだ。
同氏は「2022年初め以降の金利急上昇で企業の借り換えは既に困難になっている」と指摘。「今がポートフォリオのリスクを高めるべき時でないのは確かだ」と述べた。
最低格付けの社債は債務不履行と破産申請の確率が最も高い。フィッチ・レーティングスは最近、米ジャンク債の今年のデフォルト確率見通しを最高5%に引き上げた。与信環境のタイト化と銀行業界の問題による資金アクセスの縮小を理由に挙げた。
CCC債保有者にとってのもう一つの問題は、売ろうとしても買い手が見つかりにくいことだ。これはしばしばボラティリティーを高める。高リスクジャンク債の市場は小さめで、流通市場の流動性は例年夏に低下するため、売却はますます難しくなる。
「7月と8月にリスク資産を売るのは本当に難しいだろうと思う」とUBSのミッシュ氏は述べた。
世界のCCC格付け債の平均利回りが14%を超えていることを踏まえると、利回り追求の投資家はなお引き付けられるかもしれない。
ただ、イントレピッドのヘイズ氏はディストレスト債とされる水準である1000ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を超えてスプレッドが拡大しなければ魅力的には見えないと話す。
バークレイズのストラテジスト、ブラッドリー・ロゴフ氏も「現時点でCCC債を買うことはしない。スプレッドが拡大する時期が年内に訪れるだろう」と話した。
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