【欧州市況】株ほぼ変わらず、企業決算を意識－英独債続落

17日の欧州株はほぼ変わらず。景気減速の中で企業業績を見極める次の手掛かりとして、トレーダーは企業決算シーズンに備えている。

ストックス欧州600指数はほぼ変わらず。業種別株価指数では旅行・娯楽、パーソナルケア関連銘柄が上昇した。金融サービス、銀行株は下落。テクノロジー株も安い。半導体製造装置メーカー、オランダのＡＳＭＬホールディングは下落。台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）が2023年の設備投資を280億－320億ドル（約３兆7500億－４兆3000億円）に引き下げる計画だと、台湾紙・経済日報が報じたことが悪材料となった。

ユーロストックス50指数は一時0.3％上昇し、そのまま引ければ終値ベースで2007年12月以来の高値だったが、騰勢を失い0.5％安で終えた。

欧州債市場ではドイツ債が６営業日続落。10年債利回りは１カ月ぶり高水準の2.50％弱まで上昇した。４月のニューヨーク連銀製造業景況指数が市場予想を上回ったことに反応した。

短期金融市場では欧州中央銀行（ＥＣＢ）による５月の利上げ幅は32ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）と織り込まれている。ピーク金利は９月までに3.77％と、前週末からほぼ変わらずだった。

英国債の利回り曲線はベアスティープ化。10年債利回りは６営業日連続で上昇した。トレーダーはイングランド銀行（英中央銀行）のピーク金利を９月までに4.76％と見込んでおり、前週末から変わらず。英国は18日に雇用・賃金統計を発表する。

4月17日の欧州マーケット概観（表はロンドン午後６時現在）

原題：German 10Y Yield Rises in Longest Run This Yr: End-of-Day Curves

European Stocks Steady as Investors Brace for Earnings Season

（抜粋）