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概要:大手銀行などで20年以上のキャリアを積んだターニャ・テイラー氏は、48歳で100万ドル(約1億3000万円)の資産を形成しました。それを実現するために、綿密な計画を立て、自分自身のガイドラインを設定した、彼女の戦略を紹介します。
グアテマラのアンティグアを旅するターニャ・テイラー氏。
Tanya Taylor
ターニャ・テイラー氏は、ニューヨークを拠点に活動する米国公認会計士(CPA)であり金融アドバイザーである。
彼女は老後の資金として100万ドル(約1億3300万円)を貯めようと決心し、予定よりも2年早く、48歳のときに目標を達成した。
成功のカギは、確定拠出年金(401K)への積立金をできるだけ増やし、投資管理を学んだことだという。
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20年以上にわたって、私は大手銀行や保険会社でキャリアを積んできた。48歳のとき、退職後の蓄えが100万ドルに到達。貯蓄の目標を定めてから、ほぼ30年後のことだった。簡単なことではなかったが、パーソナルファイナンスと資産形成に熱意を傾け、いくつかの習慣を実践することで、目標を実現できたのだ。
高校を卒業したばかりの16歳の頃、私はわずか100ドル(約1万3000円)の所持金を手に、大きな夢を抱いて、ジャマイカの生家を出た。私のように貧しい生まれの少女にとって、ニューヨークへの移住は一生に一度のチャンスであり、私はこのチャンスを活かして、家族の貧困の連鎖を断ち切ろうと心に決めていた。
不法入国だったのですぐには大学に入学できず、米国の公立高校の卒業資格を得るために高校に入り直し、現地のレストランで週75ドル(約1万円)のアルバイトもした。
稼いだお金はすべて慎重に使い道を計画し、一緒に暮らしていた家族ぐるみの友人たちには毎週、食費と家賃を払っていた。残金は、大学進学のための貯金や日用品の購入、それにジャマイカの家族への仕送りに充てていた。
24歳のとき、老後の資金として50歳までに100万ドルを貯めようと目標を決めた。その目標を実現するために、綿密な計画を立て、自分自身のガイドラインを設定した。私が実行したことを以下に紹介しよう。
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1. 身の丈に合った生活をし、収支を慎重に計画した
32歳の頃、私は税引き後の年収で10万ドル(約1300万円)を超える稼ぎを得ていたが、年間の支出額はわずか5万ドル(約650万円)に抑え、残りは貯金に回していた。収入が増えたときや、結婚したり子供ができたりといった環境の変化が生じたときは、収支の計画を見直し、調整し、老後資金の貯蓄目標に向けて貯金を続けた。
身の丈に合った生活をするために、私たちは二世帯住宅を購入し、その半分を賃貸に出して住宅ローンの一部を賄い、自動車は必ず中古車を買い、セール品を買い、子供服は喜んで古着を利用し、人への贈り物は年に1回だけにした。
2. 雇用主が提供する退職金制度で、できるだけ多額の積立てをした
キャリアを積み、転職を繰り返すなかで、私は常に、雇用主が提供する退職金制度にできる限り多額の積立金を投じてきた。
例えば、20代前半に文字入力の仕事をしていた頃は、4万ドル(約530万円)の給料の5%ほどを、確定拠出年金(401K)への積立てに回していた。大学を卒業した後は、デロイト社で会計監査人の職を得て、年間約7000ドル(約93万円)を確定拠出年金で積み立てるようになった。
多額の積立てをするのが難しい時期もあり、特に結婚して3年の間に2人の子どもを授かった頃は、大変だった。だが積立額は変わっても、どんなに厳しくても、常にできる限りの金額を積立てに回した。
3. 所得の上限に達するまで、個人年金口座に毎年積立てを行った
27歳前後で、証券会社に個人年金口座(Roth IRA)を開設し、給料から自動的に口座に一定額が送金されるように設定した。そして、毎月この口座の資金を使って、同じ投資信託を購入した。32歳で所得の上限に達するまでに、5年間の積立金は、およそ8000ドル(約100万円)に達した。その後、この口座を投資信託口座から株式口座へと変え、運用で好成績を収めたために、現在では口座残高が約4万ドル(約530万円)まで増えている。
だが、個人年金口座(IRA)には、所得が一定額を超えるとRoth IRAへの積立てができなくなるというルールがある。例えば2022年の時点では、独身者の場合、所得が14万4000ドル(約1900万円)を超えると、Roth IRAへの積立てはできなくなる。
4. 読書や投資イベントへの参加、投資クラブでの経験を通じて、株式市場の知識を身に付けた
資産管理を始めるようになって、私が最初に読んだ本の一つは、『金持ち父さん貧乏父さん』である。この本は、資産形成に対する私の考え方を変えてくれた。ほかにも『ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け』(ピーター・リンチ著)と『賢明なる投資家~割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法』(ベンジャミン・グレアム著)の2冊も、投資を学ぶうえで役立った。
デロイト社に在職中は、年金制度や投資信託の監査、投資セミナーやカンファレンスへの参加を通じて、株式市場や投資の知識を少しずつ学んでいった。KiplingerやCNBC、ForbesやMoneyのようなパーソナルファイナンスを扱ったウェブサイトも常にチェックしていた。
大学卒業後に、私は何人かの友人と株式投資クラブも共同で立ち上げていた。友人たちと一緒に、BloombergやMorningstarなどの情報源を駆使して個別銘柄や業種を調べ、月に1回集まって、少なくとも1つは「買い」の推奨をしていた。
このクラブで行った投資は、私の老後資金ではなく子ども達の大学の学費に充てることになったが、ここで得られた知識は、退職に向けた資産形成に大いに役立った。
5. 退職金口座を証券会社に移し、個別銘柄に投資した
投資の知識が深まるにつれて、私は老後資金を積極的に運用したいと考えるようになった。また、雇用主から徴収される年間手数料も払いたくなかった。そこで30歳の頃に、確定拠出年金(401K)を証券会社に移し、より幅広いファンドや個別銘柄に投資できるようにした。
まだ若いのでリスクを取れると考え、株式市場をよく観察し、値下がりしていても長期的に見ていずれ値上がりすると思われる銘柄を購入した。
米国公認会計士(CPA)や会計監査人の仕事が投資判断に役立ったことは確かだが、私はほとんどの知識を独学で学んだ。パーソナルファイナンスや資産管理についてもっと学びたいという純粋な気持ちによるものだった。こうした情報は、学ぶ用意と意志さえあれば、誰にでも学べるものなのだ。
100万ドルは気が遠くなるような金額だと思うかもしれない。だが、財産や収入にかかわらず、正しい考え方をすれば、必ず達成できる金額だ。しっかり計画を立て、収入が増えてきたら収支を見直し、調整し、常に貯蓄を優先して取り組んでみよう。
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