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概要:新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期に誰よりも早くインフレ急伸を予想し久しぶりに注目を浴びた英国のマネタリストたちが、再び警鐘を鳴らしている。
コンドン氏は、パンデミック期の膨大な量的緩和(QE)と急激な利下げが、米国と欧州のマネーサプライの2桁台の伸びにつながったと指摘する。その1年後、インフレ率は中銀目標を上回り、10%に向かっていた。
現在、マネーサプライの伸びは落ち込んでいる。ユーロ圏では預金や期間3年までの現金同等資産を含む広義のマネーサプライであるM3の6カ月間の変化率が、世界金融危機後の2010年以降で最も低くなった。RBCキャピタル・マーケッツのストラテジストによると、現金通貨と翌日物預金のM1の伸びは1999年のユーロ発足以降で初めてマイナスになった。
英国では、現金や預金、期間5年まで金融商品などを合わせたM4(全てポンド建て)の伸びが実質ベースで急低下してトレンドを下回ったとウォード氏は指摘。「英国とユーロ圏では広義のマネーサプライの年間ベースの伸びは2010年代の平均を大きく下回っている。この状態は目標を下回るインフレ率を連想させる」とし、「非常に懸念される状況で、リセッションとディスインフレ、デフレを示唆する」と電子メールで論じた。
ノムラ・インターナショナルのボラティリティーストラテジスト、ビンチェンツォ・イングシオ氏(ロンドン在勤)は、最近の米国のM2(現金と各種預金、機関投資家以外保有マネー・マーケット・ファンド=MMFなどを含む)の縮小は米連邦準備制度が金融政策で景気にブレーキをかけ過ぎたことを示唆していると分析。「動きがこれほど大きい場合、マネーサプライの動向を注視する必要がある」と語った。
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40年ぶりの高インフレを抑え込むため、各国・地域の中銀は1980年代以来の急ピッチで金利を引き上げるとともに、QE縮小や量的引き締め(QT)によって、創出したマネーを吸収しようとしている。コンドン氏は、マネーのデータは中銀がしばらく前に利上げを止めるべきだったことを示していると論じた。
ウォード氏も、当局がバランスシート縮小に向けたQTをやめることを望んでいる。「恐らくは大幅な」利下げすら検討すべきだという。
「プラスのマネーの伸びを回復する必要がある。マネタリストはインフレ予測で勝利した。しかし中銀はそれがまぐれだったと主張する。今こそ再戦の時だ。もし中銀が今回も敗れ、リセッションやデフレを引き起こしたら、彼らはついに審判を受けて一掃されるだろうか」と同氏は話した。
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