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米株式相場は昨年の安値を再び試す－ＪＰモルガンのコラノビッチ氏
概要：ＪＰモルガン・チェースのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏は３日の顧客向けリポートで、米株式相場の投資判断をあらためて「アンダーウエート」とし、銀行不安や石油ショック、成長鈍化による逆風が続く中で「株式相場は年内に弱含みになる」と警告した。
ＪＰモルガン・チェースのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏は３日の顧客向けリポートで、米株式相場の投資判断をあらためて「アンダーウエート」とし、銀行不安や石油ショック、成長鈍化による逆風が続く中で「株式相場は年内に弱含みになる」と警告した。
最近の銀行不安は今のところ封じ込められているが、コラノビッチ氏率いるチームは現在の状況を「嵐の前の静けさ」だと指摘。「ＣＢＯＥボラティリティー指数（ＶＩＸ）が20を下回りＩＣＥ・ＢｏｆＡ・ＭＯＶＥ指数が135である状況は、差し迫ったストレスが落ち着いたことを反映しているものの、リスクセンチメントのアコーディオンのような性質に注目する価値はある。景気抑制的な金利がさまざまなキャリートレードに問題をもたらし、その後の利回りの低下がストレスを一部緩和する形だ」と分析した。
ストラテジストらは過去２週間の資金流入について、システミックな投資家やショートスクイーズ、ＶＩＸの低下によるものだと指摘。リスクセンチメントの反転を予想し、今後数カ月中に昨年の安値を再び試すとの見方を示した。
コラノビッチ氏は「銀行不安は成長リスクの懸念を高めたが、原油価格上昇もインフレリスクに問題をもたらす」と付け加えた。
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