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概要:31日の米株式相場は3日続伸。テクノロジー株が買われた。この日発表された個人消費支出(PCE)コア価格指数の伸びが市場予想を下回り、米国の利上げサイクルが終了に近づいている可能性を示唆していると受け止められた。
PCEコア価格指数の伸びが予想を下回ったことを好感
ハイテク株好調も、上昇銘柄が少数に集中するのは不健全との指摘
31日の米株式相場は3日続伸。テクノロジー株が買われた。この日発表された個人消費支出(PCE)コア価格指数の伸びが市場予想を下回り、米国の利上げサイクルが終了に近づいている可能性を示唆していると受け止められた。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4109.31 | 58.48 | 1.44% |
ダウ工業株30種平均 | 33274.15 | 415.12 | 1.26% |
ナスダック総合指数 | 12221.91 | 208.44 | 1.74% |
2月のPCEコア価格指数は前月比0.3%上昇。市場予想の0.4%上昇を下回った。PCE総合価格指数も前年同月比で5%上昇と、1月から伸びが鈍化。ただ、米金融当局が目標とする2%を大きく上回っている。
米PCE価格指数、コアの伸びが予想下回る-実質個人消費は減少 (2)
S&P500種株価指数は週間ベースで3.5%上昇。昨年11月以来の大きな上昇率となった。ハイテク株中心のナスダック100指数は前日比1.7%高。四半期ベースでは2020年第2四半期(4-6月)以来の大幅上昇を記録した。
BMOキャピタル・マーケッツのイアン・リンジェン氏はPCE価格指数について、「総じてインフレがピークを付けたという話に沿った内容だったが、物価安定を取り戻すためにすべきことが残っているという米金融当局の主張とも整合的だ」とリポートで指摘した。
米株式市場では一部の銘柄のみが相場上昇に寄与している。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は「極めて限られた数の銘柄だけが上昇しているのは、到底健全なことではない。上昇銘柄がこの先増えることが強気派にとって不可欠となろう」とリポートで指摘。「そういった状況にならない場合、大手ハイテク株が調整し、現在の上昇相場がひどい下げへと変わるのも時間の問題に過ぎない」と記した。
米国債
米国債は上昇(利回り低下)。四半期末で相場変動は比較的大きかった。投資家は銀行破綻の影響と金利見通し変化への調整に苦慮している。
PCEコア価格指数の伸びが市場予想を下回った後、利回りは低下した。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 3.65% | -8.0 | -2.13% |
米10年債利回り | 3.47% | -7.7 | -2.18% |
米2年債利回り | 4.03% | -9.2 | -2.24% |
米東部時間 | 16時55分 |
外為
外国為替市場では、月末のポートフォリオ調整の中でドルが上昇。ただ、四半期ベースでは下落。四半期でのマイナスが続いたのは、2020年第2四半期から第4四半期までの3四半期連続以来。
ブルームバーグ・ドル・スポット指数は週間では0.6%安、月間では2%安となった。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1230.24 | 2.63 | 0.21% |
ドル/円 | ¥132.83 | ¥0.13 | 0.10% |
ユーロ/ドル | $1.0843 | -$0.62 | -0.57% |
米東部時間 | 16時55分 |
円は対ドルで一時133円59銭と、今月17日以来の安値を付けた。日本の年度末に伴うフローなどが影響した。円は週間ベースでは1.5%ほど下げ、主要通貨の中で最も下げが大きかった。月間では2.5%上昇した。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のデレク・ハルペニー、リー・ハードマン両氏は「ドル・円は今週、ドルの動きに大きく影響されたが、その勢いは失われつつある。年度末に伴う外国勢の債券買いがドル高を勢いづけた可能性があるが、米利回りの大幅低下は依然としてドル・円の下落リスクを示しており、今の状況が続く公算は小さい」と述べた。
原油
ニューヨーク原油先物相場は月間で下落し、これで5カ月連続での値下がり。四半期ベースでは2020年第1四半期(1-3月)に66%下げた後では、2回目の下げとなった。
米経済を巡る暗いセンチメントと銀行危機が金融市場全般を覆う中、原油相場は下落。強気派は「ゼロコロナ」政策終了に伴う中国の需要回復に期待をかけているが、その回復は一部で予想されていたより緩慢だ。
大手金融機関や業界関係者は年内の原油相場について強気の見通しを示している。今週はイラクとクルド人自治区の対立を背景に輸出が混乱する中、価格は週間ベースで今年最大の上げとなった。
CIBCプライベート・ウェルスのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏は、「堅調だった中国の非製造業購買担当者指数(PMI)や米国での在庫減少、金融市場の安定といったファンダメンタルズの動きと、ロングのポジションが非常に限定的な状況が相まって、原油相場の勢いに火が付いた」と分析した。
ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)5月限は、前日比1.30ドル(1.8%)高の1バレル=75.67ドル。週間では9.3%上昇した。月間では1.8%安だった。四半期では5.7%下落した。
ロンドンICEの北海ブレント5月限はこの日、50セント高の79.77ドル。週間では6.4%上昇。月間では4.9%下げた。四半期では7.2%下落。
金
ニューヨーク金相場は反落。月間では大幅高となった。銀行セクターの混乱で逃避需要が強まり、金買いが広がった。
銀行不安を受けて米追加利上げ期待は急速にしぼんだ。この日発表された物価指標は伸びが市場予想を下回り、積極的な利上げサイクルが終了に近づいているとの希望を後押しした。
TDセキュリティーズの商品戦略担当グローバル責任者、バート・メレク氏は「予想を下回るインフレ指標は、米金融当局にタカ派姿勢を弱める余地を与える」と指摘。「これは金にとって明るい展開だ」と続けた。同氏は金相場が1オンス=2000ドルに上昇すると見込んでいる。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前日比0.6%安の1オンス=1986.20ドルで終了。月間では7.2%高となった。スポット価格はニューヨーク時間午後2時24分現在で0.6%安の1968.76ドル。月間では7.8%上昇した。
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