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概要:カナダの銀行監督当局は米シリコンバレー銀行(SVB)の親会社SVBファイナンシャル・グループがカナダ国内に展開する支店を管理下に置き、事業閉鎖に向けた法的命令を目指すと表明した。
カナダの銀行監督当局は米シリコンバレー銀行(SVB)の親会社SVBファイナンシャル・グループがカナダ国内に展開する支店を管理下に置き、事業閉鎖に向けた法的命令を目指すと表明した。
カナダ金融機関監督庁(OSFI)のラウトレッジ長官は、カリフォルニア州の金融保護当局が「SVB閉鎖の決定を下したことを考慮し、支店で保有する資産の価値を維持するため今回の措置を講じた」と、同氏の事務所が12日夜の声明で明らかにした。
SVBは2019年にトロントで銀行オフィス開設の免許を取得。商業預金およびリテール預金は手掛けていない。規制当局への提出資料によると、昨年末時点の資産は4億3500万カナダ・ドル(約420億円)の担保付きローンを含め8億6400万カナダ・ドル。
同長官は声明で「SVBのカナダ支店を一時的に管理下に置くことで、支店の債権者の権利と利益を守る措置を取っていく」とし、「はっきりさせておきたいのは、SVBのカナダ支店はカナダ人から預金を預かっておらず、今回の事態は米国のSVBに特有の状況に伴う結果だということだ」と強調した。
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