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概要:[12日 ロイター] - 米シリコンバレーの新興企業は12日、規制当局が経営破綻したシリコンバレー銀行(SVB)の預金者保護に動いたことを受け、安堵(あんど)の息をついた。 米財務省や連邦準備理事会(
[12日 ロイター] - 米シリコンバレーの新興企業は12日、規制当局が経営破綻したシリコンバレー銀行(SVB)の預金者保護に動いたことを受け、安堵(あんど)の息をついた。
米財務省や連邦準備理事会(FRB)、連邦預金保険公社(FDIC)は声明で、SVB破綻に伴ういかなる損失も納税者が負担することはなく、預金を全額保護すると表明。同行の主要な預金者である新興企業は、従業員への給与支払いも難しくなると懸念していたが、これが和らいだ。
SVBの破綻は、利上げで顧客企業の資金調達コストが上昇し、多額の預金を引き出したことが発端となった。
当局の介入で不安感は後退したが、新興企業の資金調達環境を巡る不透明感は残る。これら企業は大手銀が融資を拒むような斬新なビジネスについてSVBの支援を受けてきた。同行は12日時点でまだ身売り先が見つかっていない。
シリコンバレーの経営者の多くは全ての資金を同行に預けており、破綻に肝を冷やした。ツイッターなどソーシャルメディアで相次ぎ資金援助を呼びかけた。
生成AI(人工知能)「チャットGPT」で知られるオープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は呼びかけに応じ、緊急の資金援助を申し出た。
放射線科医をAIで支援するラッドAIのドクター・ガーソンCEOは、SVBより大きな銀行で口座を開設して資金を移す考えを表明。ただ、SVBにある資金にいつアクセスできるのかは不明で「安全な場所というものがあるのか分からない。今後がまだ多少気がかりだ」と述べた。
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