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概要:1月の米貿易赤字は3カ月ぶりの高水準となり、財の輸入加速を反映した。
米貿易収支
出所;経済分析局、国勢調査局
1月は輸入額が3%増の3258億ドル。輸出額は2575億ドルに増加した。
底堅い米国内経済が輸入需要の増大につながった一方、数カ月に及ぶドル安が海外での米国製品購入を押し上げた可能性が高い。
インフレ調整後の消費財と自動車および同部品の輸出は過去最高を記録。資本財輸出額は2019年3月以来の高水準となった。
出荷遅延の緩和と世界のサプライチェーン平常化も、米国の輸出入全般に寄与した。
オックスフォード・エコノミクスのエコノミスト、マシュー・マーティン、ライアン・スイート両氏はリポートで、「年明けの貿易活発化は景気が勢いを維持していることを示唆しているが、その強さが今後数カ月も維持されるとは予想されない」と解説した。
財の名目貿易赤字がわずかに縮小した一方、インフレ調整後の財の貿易赤字は1018億ドルに拡大。3カ月ぶりの高水準となった。
インフレ調整前の財の輸出は昨年8月より後では初めて増加した。増加は広範な品目に及び、医薬品などの消費財や資本財、自動車の輸出が加速した。
旅行収支は、輸出に相当する受け取り(米国への渡航者による支出額)が121億ドルに減少。輸入に相当する支払い(米国民による国外での支出額)は119億ドルと過去最高に並んだ。
統計の詳細は表をご覧ください。
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