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欧州委、ユーロ圏23年成長率予想0.9％に上方修正 インフレ率は下げ
概要：［ブリュッセル １３日 ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）欧州委員会は１３日、２０２３年のユーロ圏の成長率予測を上方修正する一方、インフレ率予測は下方修正した。 最新の予想では今年の成長率は０．９％。
［ブリュッセル １３日 ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）欧州委員会は１３日、２０２３年のユーロ圏の成長率予測を上方修正する一方、インフレ率予測は下方修正した。
最新の予想では今年の成長率は０．９％。昨年１１月の予測は０．３％だった。
ユーロ圏財務相会合（ユーログループ）のドナフー議長（アイルランド財務相）は「ユーロ圏の雇用は、戦争による経済的な影響に直面しても信じられないほどの強靭さ（レジリエンス）を見せている」と指摘。「近年の信じられないような経済的な衝撃にもかかわらず、ユーロ圏が強靭さを維持していることが示された」と述べた。
昨年１２月のユーロ圏の失業率は６．６％と、前月から横ばい。前年同月は７．０％だった。
欧州委は、これまでの懸念に反し、ユーロ圏は２四半期連続のマイナス成長で定義される「テクニカルリセッション」には陥らないとし、予測を取り巻く不確実性は高いものの、成長のリスクはおおむね均衡していると指摘。「ガス卸売価格のこのところの下落が消費者物価に反映され、消費がより回復力を持つことが示されれば、国内需要は予測より高くなる可能性がある」とした。
また、中国の経済活動再開に伴い外需が勢いを増し、それが世界的にインフレを押し上げる可能性があるものの、インフレリスクは主にエネルギー市場の動向と関連していると述べた。
ユーロ圏の消費者物価上昇率は、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー・食料価格の高騰で、昨年１０月に１０．６％と過去最高を記録した。
最新の予測では今年が５．６％、２４年は２．５％に鈍化する。
「ロシアのウクライナ侵攻がエスカレートせず、予測期間を通じて継続する」のが予測の前提と説明した。
従来予測は６．１％、２．６％だった。
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