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概要:[デトロイト 31日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は1月31日の四半期決算発表に際し、国内での電気自動車(EV)の生産拡大を慎重に進める方針を示した。メアリー・バーラ最高経
[デトロイト 31日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は1月31日の四半期決算発表に際し、国内での電気自動車(EV)の生産拡大を慎重に進める方針を示した。メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は米EV大手テスラや米フォードよりもゆっくりとしたペースで北米でのEV生産に取り組む方が長期的にはより収益性が高いことを重視しているようだ。
GMの2025年までの生産計画に詳しいサプライヤーは、GMが内燃機関の大型ピックアップトラックやSUV(スポーツタイプ多目的車)から利益を獲得し続ける一方、EVについては今後も投資と生産を徐々に進めるという経営方針を支持している。
米調査会社オートフォーキャスト・ソリューションズ(AFS)が収集したデータによると、GMの米国、カナダ、メキシコの工場でのEV生産は23年がわずか17万台で、24年が28万5000台。25年も50万台以下で、実際の生産能力100万台の約半分にとどまる見通しだ。
AFSのサム・フィオラニ副社長は、「GMは米金融業界からハイテク企業と見なされる必要があり、EVの将来性に言及すれば株価の支えになることは理解している。しかし依然として経営の柱はV8エンジンを積んだ大型ピックアップトラックとSUVで、この分野が利益の大部分を生み続けている」と述べた。
AFSによるとGMが今年内に発売する新型EVは4車種で、このうちピックアップトラックは1車種、SUVは3車種。24年にはさらにEV4車種を発売するが、大半は25年まで生産台数が比較的少ない水準にとどまる見通し。
GMは31日、22年から24年前半までに北米で計40万台のEVを生産するというこれまでの計画を堅持。バーラ氏とポール・ヤコブセン最高財務責任者(CFO)はアナリスト向け電話会議で、この40万台のほとんどは今年後半から生産される予定だと説明した。
GMは25年までに北米で年100万台のEVを製造するのに必要なバッテリー材料を全て確保したと説明した。テスラは今週、年200万台の生産を支えるために36億ドル(約4680億円)を投じてネバダ州のバッテリー工場を拡張すると発表した。
<バッテリー工場>
GMは韓国のバッテリー大手LGエナジー・ソリューションズと共同で米国に3カ所のバッテリー工場を建設中で、バーラ氏はさらに多くが必要になると述べた。しかし4カ所目の国内バッテリー工場の計画をいつ進めるかについては言及を避けた。
GMとは対照的にフォードは30日にSUV型EV「マスタング・マッハE」の価格を最大8%引き下げる計画を発表し、23年末までに年60万台のEVを販売するとの目標を改めて示した。フォードは以前、マッハEの北米での生産台数を23年中に13万台まで引き上げるとの目標を打ち出している。
フォードは今年秋までに電動ピックアップトラック「F─150ライトニング」の生産能力を年15万台に拡大する方針。
短期的にみれば、GMはEV生産の拡大を慎重に進める戦略によってテスラが今月初めに仕掛けた価格競争を回避することができる可能性がある。投資家は31日にGMの経営方針と強気の業績予想を支持したもようで、GMの株価は7%余り上昇した。
バーラ氏は「GMCハマー」のピックアップとSUV、「キャデラック・リリック」、「シボレー・シルバラード」ピックアップなどGMの新型EVの受注は好調だと指摘。アナリスト向け電話会議では、これらの車種への関心の強さから、設定価格は非常に適切だったと述べた。
バーラ氏とヤコブセン氏は、全体としてGMは今年、値引きを回避するために内燃機関式とEVの全車両の在庫を新型コロナのパンデミック前よりもはるかに引き締めるよう努めると述べた。ヤコブセン氏によるとGMは今年、米国のディーラーの在庫を50─60日分とし、19年の平時より20―30日分減らす計画。
GMの最新型EVの生産は増加のペースがゆっくりだ。昨年の納車はキャデラック・リリックが122台、ハマーのピックアップが854台に過ぎない。
GMCブランドの責任者のダンカン・アルドレッド氏は30日、EV式ハマーSUVの生産が今週始まったと明らかにした。高性能のハマーEVには9万台の予約が入っており、来年にかけて完売するという。
(Joseph White記者、Paul Lienert記者)
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