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概要:[東京 2日 ロイター] - ソニーグループは2日、2023年3月期通期の営業利益予想(国際会計基準)を200億円積み増し、前年比1.9%減の1兆1800億円に上方修正した。映画や半導体の売上高は下振
[東京 2日 ロイター] - ソニーグループは2日、2023年3月期通期の営業利益予想(国際会計基準)を200億円積み増し、前年比1.9%減の1兆1800億円に上方修正した。映画や半導体の売上高は下振れるものの、好調なゲーム事業が利益を押し上げる。ソニーGはこの日、十時裕樹最高財務責任者(CFO)の社長昇格も発表した。
家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」は、クリスマス商戦に当たる10─12月期に710万台を販売した。前年同期の390万台から大幅な増加で、通期の販売見通しを1800万台から1900万台に引き上げた。ソフト販売の増加と円安もプラスに作用する。
会見した十時CFOは「(PS5の)サプライチェーン(供給網)や物流のリスクはいまだ解消していない」とし、在庫水準を引き上げ、できる限り供給を増やす考えを示した。
期末の配当予想は1株40円とした。中間期の35円と合わせ、年間配当は75円と10円の増配を予定する。
一方、通期の売上高見通しは従来予想を1000億円引き下げ、前年比15.9%増の11兆5000億円に下方修正した。作品の公開日が後ろ倒しになった映画のほか、スマートフォン向けが落ち込む画像半導体の売上高を見直した。
スマホやテレビの需要は弱く、画像半導体の事業環境はしばらく厳しい状況が続くとみている。経済が停滞する中国のスマホ市場はミドルエンドからローエンドに加え、一部ハイエンドでも軟調な傾向がみられるという。十時氏は「スマートフォン市場は2023年度後半から緩やかに回復していく」と語った。デジタルカメラに使う大判画像センサーの需要は引き続き旺盛とした。
併せて発表した22年4─12月期の営業利益は、前年同期比1.5%増の1兆0797億円だった。映画とゲームが減益となる一方、金融、音楽、半導体は増益だった。
4月1日付で社長兼最高執行責任者(COO)就任が決まった十時氏は、地政学リスクなど不透明な事業環境に触れるとともに、「AI(人工知能)に代表されるような急速なテクノロジーの進化を事業のさらなる成長につなげられるか、逆にディスラプト(妨害)されるかは紙一重だという危機感も強くしている」と語った。
十時氏は1987年にソニー(現ソニーG)に入社し、ソニー銀行の代表取締役などを経て20年6月からソニーの副社長兼CFOを務めている。吉田憲一郎会長兼社長は代表権のある会長となり、最高経営責任者(CEO)を兼務する。
(佐古田麻優 編集:久保信博)
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