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概要:米投資銀行エバーコア傘下のISIは、年明け1カ月の株価好調を短期的な現象と見ているようです。引き続き不透明感が残る相場を乗り切る戦略として、同社は「アナリスト予想と投資家の認識のズレ」に注目する独自の投資手法を推奨します。
米投資銀行エバーコア(Evercore)傘下の金融調査会社エバーコアISIは、他の投資家から過小評価されている銘柄を見つけ出すことで不透明な相場を切り抜ける戦略を提案する。
REUTERS/Brendan McDermid
年明け1カ月の株式市場は極めて堅調に推移した。米大型株の動向を示すS&P500種指数は苦痛に満ちた2022年に別れを告げた後、年初来5.1%上昇。同小型株で構成されるラッセル2000指数はそれを上回る8%の上昇を記録している(1月30日終値)。
ただし、米投資銀行エバーコア(Evercore)傘下の金融調査会社インターナショナル・ストラテジー&インベストメント・グループ(ISI)のジュリアン・エマニュエル氏によれば、足元で基本的には好調なパフォーマンスを発揮している銘柄が、2023年の残り11カ月をけん引する銘柄であるとは限らない。
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エマニュエル氏は最近の顧客向けレポートで、S&P500種指数は4100程度まで(2022年の暴落からの)反発する可能性があるものの、投資家はそうした短期的な動きからリターンを得ようとするだけでなく、中期的にはオプション取引を通じたコンベクシティ・ヘッジで(金利変動による)価格リスクに対応し、また2023年およびそれ以降の長期については、RoW(その他地域)株とバリュー株を通じたアウトパフォーマンスを狙う必要があると強調する。
また、2023年は高金利が各銘柄のバリュエーションに重くのしかかるため、バリュー株のリターンがグロース(高成長)株のそれを上回るとエマニュエル氏は予測。さらに、高インフレと景気後退リスクに備え、ディフェンシブ銘柄へのエクスポージャーを維持する必要があると警鐘を鳴らす。
エマニュエル氏は投資家がリターンを最大化するための一つの方法として、アナリストが業績予想を強気としているにもかかわらず、アンダーパフォームが続いている「誤認された」バリュー株への投資を推奨する。
具体的な投資先として、エネルギー、ヘルスケア、生活必需品セクターをエマニュエル氏は挙げる。
原油供給のひっ迫と中国経済の再開により、再びエネルギー価格は上昇に転じる可能性が高く、一方でヘルスケアと生活必需品はスタグフレーション(景気低迷時の物価上昇)や景気後退期に強いというのが、三つのセクターを買い推奨とする理由だ。
「私たちエバーコアISIのストラテジー部門は『誤認されたバリュー株』を推奨します。
具体的には、ラッセル1000指数を構成する米大型株のうち、当社がアウトパフォームセクターとする生活必需品、エネルギー、ヘルスケアに属し、9月30日以降にアナリストが業績予想を上方修正したにもかかわらず、10月13日(52週安値を記録)以降、S&P500種指数をアンダーパフォームしている銘柄を指します」
以下にリストアップした20銘柄は、エバーコアISIによる上記の条件で絞り込んだ上、10月13日から1月13日までの1カ月間を対象期間としてS&P500種指数に対するパフォーマンスを測定し、アウトパフォーム側からアンダーパフォーム側へとランキング形式で並べた。
下に行くほど「誤認」度が高く、それゆえ大幅なアップサイド余地が想定される。
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【第20位】ハリバートン(Halliburton)
Halliburton
Markets Insider
[セクター]エネルギー[対象期間のパフォーマンス]+28.7%
【第19位】シュランベルジェ(Schlumberger)
Schlumberger
Markets Insider
[セクター]エネルギー[対象期間のパフォーマンス]+23.4%
【第18位】NOV
NOV
Markets Insider
[セクター]エネルギー[対象期間のパフォーマンス]+15.8%
【第17位】ラムウェストン・ホールディングス(Lamb Weston Holdings)
Lamb Weston
Markets Insider
[セクター]生活必需品[対象期間のパフォーマンス]+7.2%
【第16位】バレロ・エナジー(Valero Energy)
Valero Energy
Markets Insider
[セクター]エネルギー[対象期間のパフォーマンス]+4.2%
【第15位】マラソン・ペトロリアム(Marathon Petroleum)
Marathon Petroleum
Markets Insider
[セクター]エネルギー[対象期間のパフォーマンス]+3.3%
【第14位】ブンゲ(Bunge)
Bunge
Markets Insider
[セクター]生活必需品[対象期間のパフォーマンス]+2.7%
【第13位】エクソンモービル(Exxon Mobil)
Exxon Mobil
Markets Insider
[セクター]エネルギー[対象期間のパフォーマンス]+2.6%
【第12位】マッケソン(McKesson)
McKesson
Markets Insider
[セクター]ヘルスケア[対象期間のパフォーマンス]-0.7%
【第11位】バーテックス・ファーマシューティカルズ(Vertex Pharmaceuticals)
Vertex Pharma
Markets Insider
[セクター]ヘルスケア[対象期間のパフォーマンス]-7.0%
【第10位】ペプシコ(PepsiCo)
PepsiCo
Markets Insider
[セクター]生活必需品[対象期間のパフォーマンス]-8.1%
【第9位】DTミッドストリーム(DT Midstream)
DT Midstream
Markets Insider
[セクター]生活必需品[対象期間のパフォーマンス]-8.5%
【第8位】アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(Archer-Daniels-Midland)
Archer-Daniels-Midland
Markets Insider
[セクター]生活必需品[対象期間のパフォーマンス]-8.9%
【第7位】ハーシー(Hershey Company)
Hershey
Markets Insider
[セクター]生活必需品[対象期間のパフォーマンス]-9.0%
【第6位】クローガー(Kroger)
Kroger
Markets Insider
[セクター]生活必需品[対象期間のパフォーマンス]-11.3%
【第5位】HFシンクレア(HF Sinclair)
HF Sinclair
Markets Insider
[セクター]エネルギー[対象期間のパフォーマンス]-18.7%
【第4位】シェニエール・エナジー(Cheniere Energy)
Cheniere Energy
Marketwatch
[セクター]エネルギー[対象期間のパフォーマンス]-20.6%
【第3位】イオニス・ファーマシューティカルズ(Ionis Pharmaceuticals)
Ionis Pharma
Markets Insider
[セクター]ヘルスケア[対象期間のパフォーマンス]-21.2%
【第2位】ニュー・フォートレス・エナジー(New Fortress Energy)
New Fortress Energy
Markets Insider
[セクター]エネルギー[対象期間のパフォーマンス]-22.3%
【第1位】ガーダントヘルス(Guardant Health)
Guardant
Markets Insider
[セクター]ヘルスケア[対象期間のパフォーマンス]-48.2%
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※本記事は取材対象者の知識と経験に基づいて投資の選定ポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも勧めるものではありません。本記事に記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、筆者、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。
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